東急建設株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:寺田光宏)は、トヨタT&S建設株式会社(本社:愛知県豊田市、社長:加藤茂裕)と共同研究契約を締結しました。本研究において、当社が開発したBIMを活用した『バルコニーPCaシステム』※(以下、本システムという)を実工事に適用し、サプライチェーンとのデータ連携を検証しました。その結果、バルコニー用プレキャストコンクリート(バルコニーPCa)の製品図作成にかかる作図工数を、従来比40%削減できることが実証されました。
※特許番号:第7754986号、特許権者:東急建設株式会社(単独)
本取り組みでは、バルコニーPCaの設計段階から工場および現場での「作りやすさ」「組み立てやすさ」を考慮した「DfMA(Design for Manufacturing and Assembly/製造・組立容易化設計)」の考え方を積極的に取り入れています。DfMAに基づいて作成したBIMデータをPCa工場へ連携することで、サプライチェーン全体における生産性向上と品質の安定化を図っています。
当社が2022年より開発してきた本システムは、施工BIMデータから規格化されたバルコニーの製造BIMデータを自動生成し、製品図を自動で作成することが可能です。本案件では、PCa工法をはじめとする建築分野に強みを持つトヨタT&S建設とともに、BIMデータおよびPCaシステムを共同で活用するワークフローを定め、実工事に適用して実証を行いました。その結果、製品図作成にかかる作図工数を40%削減する効果を確認しました。
また、製造BIMデータを活用して鉄筋の加工を自動化する鉄筋デジタルファブリケーションの領域については、事前検証の段階において、鉄筋組立工数を15%削減できる効果を確認しています。今後は、実工事での検証・実証を進め、さらなる生産性向上を目指していきます。
今後は、2026年度からの本格運用を目指し、バルコニー部材にとどまらず、柱・梁などの構造部材への展開も視野に入れています。BIMをはじめとする建築データをものづくりの現場に活用することで、サプライチェーン全体のDX推進と、建築事業のデジタルシフトを加速してまいります。