カーボンネガティブを実現するコンクリート「ゼロクリート」を開発

- 施工性や耐久性を損なわずに、CO2排出量を100%以上削減 -

  東急建設株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:寺田光宏)は、コンクリート材料に起因するCO2排出量を実質ゼロ(カーボンニュートラル)またはマイナス(カーボンネガティブ)を実現するコンクリート「ゼロクリート」を開発しました。 
 
 「ゼロクリート」は、CO2排出量の多いセメント使用量を減らすとともに、CO2を固定するCCU材料を使用することでCO2排出量を相殺して、カーボンニュートラルまたはカーボンネガティブを実現するコンクリートです。 
「ゼロクリート」は、東急建設株式会社の登録商標です(登録商標第6717526号)
※ CCUCarbon dioxide Capture and UtilizationCO2の回収・利用 

 コンクリートの製造に関わるCO2排出量は、その約9割が主原料であるセメントの製造に起因しています。そのため、セメントをCO2排出量の少ない材料に置き換えることで、排出量を低減できます。「ゼロクリート」では、高炉スラグ微粉末および酸化カルシウムなどを主体とした混和材を材料として活用し、セメントの使用量を通常の020%まで減らします。さらに、CCU材料として軽質炭酸カルシウムを添加しています。軽質炭酸カルシウムは、コンクリート二次製品の工場内で発生する高アルカリ廃水と二酸化炭素を反応させて製造します。 
 セメント、高炉スラグ微粉末、酸化カルシウムおよび軽質炭酸カルシウムを、独自の調合割合に基づき要求性能に応じて調整できるため、施工性や耐久性を損なわずに、環境性能を高めることが可能です。加えて、高炉スラグ微粉末や高アルカリ廃水など本来廃棄するものを活用することで、廃棄物の削減にも寄与します。 

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 当社はこれまでに、環境配慮型BFコンクリート「CELBIC」や、再生骨材を使用した「CELBIC-RA」を開発し、現場適用を進めてきました。このたび開発した「ゼロクリート」により、低炭素・脱炭素に資するコンクリートのラインナップを一層増やし、環境負荷の低減と脱炭素社会の実現に貢献してまいります。

【特長】
・同一強度のコンクリートと比較して、CO2排出量を実質100%以上削減することが可能
・実強度(材齢28日強度)で約50N/mm2の強度発現性を確認しており、設計基準強度36N/mm2程度まで対応が可能

【技術の拡張】
 「ゼロクリート」は、CO2排出量をゼロまたはマイナスにすることをコンセプトとして開発された現場打ちコンクリートです。開発の過程で、コンクリート二次製品・床材・水質調整材など様々な用途への転用の可能性が確認されました。「ゼロクリート」技術の拡張により、様々な分野における脱炭素化への貢献を期待しています。

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 東急建設は2030年を到達年度とする長期経営計画において、3つの提供価値「脱炭素」「廃棄物ゼロ」「防災・減災」を戦略の軸にしています。「ゼロクリート」は脱炭素と廃棄物ゼロに寄与する技術であり、今後、現場適用を進めて建設業の課題解決に貢献してまいります。

【関連リリース】

CELBIC(環境配慮型BFコンクリート) ゼネコン13社で建設材料技術性能証明を取得し、普及展開へ20201030日リリース) 
低炭素型コンクリート「CELBIC」でCO2排出46.5%減を達成202344日リリース)
CELBIC-RA(再生骨材を使用したCELBIC)の国土交通大臣認定取得2025325日リリース)

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