労働災害事例検索「K-SAFE®」と建設現場施工管理サービス「Buildee調整会議」を自動連携

-デジタル活用による建設現場の業務効率化を推進-

 東急建設株式会社(東京都渋谷区、社長:寺田光宏、以下「当社」)は、建設現場で導入している株式会社UNAIIT(愛知県名古屋市、代表者:田島哲、以下「UNAIIT」)の労働災害事例検索システム「K-SAFE®と、株式会社リバスタ(東京都江東区、代表取締役:高橋巧、以下「リバスタ」)の施工管理サービス「Buildee調整会議」について、異なる二つのシステムを自動連携させ、業務効率化する仕組みを20253月から導入しました。

 建設現場における労働災害未然防止のため、当社では厚生労働省や国土交通省のオープンデータから建設現場での災害事例を検索する「K-SAFE®」に、当社災害事例やイラスト付きの注意点などを組み入れた「K-SAFE(東急建設カスタマイズ版)」を2023年12月から導入しています。このシステムは現場の作業内容に応じた災害事例や対策例が自動でピックアップされるため、これまで当社施工技術員が手作業で検索していた業務が効率化されるとともに、より適した情報を選定できるメリットがあります。一方、作業内容を記載する作業打合せ簿の作成に「Buildee調整会議」を導入しています。同じ作業内容を記載することから、作業打合せ簿の入力データを「K-SAFE(東急建設カスタマイズ版)」に利用できないかとの要望が社内から寄せられていました。
 そこで「Buildee調整会議」に入力された作業内容が、「K-SAFE(東急建設カスタマイズ版)」に自動連係される仕組みを開発しました。さらに、関連する災害事例が自動的に抽出され、通知メールの形式で現場関係者に配信されます。このシステムを「K-SAFE(東急建設カスタマイズ版)×Buildee調整会議」として、国内の土木工事を対象に展開を開始しました。これにより当社施工技術員の作業時間短縮の効果が期待できます。
※「K-SAFE」は鹿島建設株式会社の登録商標第6487252号です。
※「Buildee調整会議」は、当社国内土木工事で導入。


【「K-SAFE(東急建設カスタマイズ版)×Buildee調整会議」の機能】

25040101.JPGK-SAFE(東急建設カスタマイズ版)×Buildee調整会議」の連携イメージ


①災害事例の自動連携機能
Buildee調整会議」の作業打合せ簿に作業内容を入力すると、「K-SAFE(東急建設カスタマイズ版)」に自動連携され、関連する災害事例が検索されます。
②メール通知機能
検索された災害事例はあらかじめ登録した現場関係者へメール配信されます。メールは適切な時刻や頻度で配信されるほか、同じ内容の災害事例が繰り返し送信されることがない仕組みとしており、受信者の意識低下やマンネリ化を防ぐ工夫をしています。
③掲示板表示機能
メール受信者となる当社社員だけでなく、メールアドレスを所持していない協力会社の関係者でも、「K-SAFE(東急建設カスタマイズ版)」にアクセスすることで災害事例や注意点を掲示板にて確認することも可能です。


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K-SAFE(東急建設カスタマイズ版)」入力画面および掲示板イメージ

【今後の取り組み】
 建設業では、時間外労働の上限規制が20244月からスタートしており、建設現場の省力化、生産性向上が求められています。加えて、建設業の労働災害は減少傾向にあるものの、全産業に占める割合は高い水準で推移しています。
 今回導入した「K-SAFE(東急建設カスタマイズ版)×Buildee調整会議」を活用し、労働災害の撲滅と生産性向上の両立に取り組んでまいります。今後も、現場のニーズを反映したデジタル技術を活用することで、業務効率化と安全安心な職場環境づくりを目指してまいります。

【関連リリース】
建設工事における労働災害未然防止活動にデジタル技術を導入(20240318日)

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