国土交通省公募「グリーンインフラ創出促進事業」に2年連続で採択
東急建設株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:寺田光宏 以下 当社)は、国土交通省「グリーンインフラ創出促進事業」(以下 本事業)において、当社の実証事業「里地里山遊閑地の湿地化による雨水貯留機能と生物多様性に関する評価」が採択されたことを報告いたします。本事業における採択は、2023年度に続き2年連続となります。
【グリーンインフラの調査と検証を実施する里地里山遊閑地】
「グリーンインフラ創出促進事業」は、企業等が有する新技術について実用化促進に向けた研究・開発等の支援を行い、CO2 吸収源対策、生態系の保全、雨水貯留・浸透等による防災・減災、健康でゆとりある生活空間の形成等に資するグリーンインフラの社会実装や促進を目的とした公募事業です。民間企業等からの提案のうち、有識者で構成された委員会による審査を受け採択された事業案には、新技術・サービスの開発促進を目的とした開発支援が行われます。
近年、地球温暖化の緩和、防災・減災、生物多様性の保全、SDGsに沿った環境と経済の好循環等に資するまちづくりにおいてもグリーンインフラの重要性が増しており、当社は2024年2月27日に生物多様性指針を策定・公開しています。このたび採択された当社の実証事業「里地里山遊閑地の湿地化による雨水貯留機能と生物多様性に関する評価」では、自然環境が有する多様な機能を明らかにするための調査と検証を実施します。グリーンインフラの生物多様性への影響について検証する手法(環境DNA分析等を用いた生物調査等)を提案し、生物多様性の保全・回復と生物資源の持続可能な利用を推進する姿勢を示しました。また、生物多様性への効果検証に加え、温暖化による気象現象の極端化に伴って注目されている、雨水流出抑制機能の検証も行います。
当社は2030年を到達年度とする長期経営計画において、3つの提供価値「脱炭素」「廃棄物ゼロ」「防災・減災」を戦略の軸としています。グリーンインフラはいずれの提供価値にも寄与する技術であり、今後も生物多様性保全技術を導入・促進し、気候変動やそれらを含むSDGsなどの社会課題解決に取り組んでまいります。
【補足】
(2023年度「グリーンインフラ創出促進事業」採択)
「大型商業施設における雨水流出抑制効果のモニタリング技術」グリーンインフラの有効性の検証を目的とし、大型商業施設において、グリーンインフラ施設であるレインガーデン(雨庭)とバイオスウェル(雨のみち)水位計測等のモニタリングを実施しました。
【関連サイト】
国土交通省「グリーンインフラ創出促進事業」公募の選定結果について
(2024年3月8日リリース)(2023年3月10日リリース)
【関連リリース】
東急建設「生物多様性指針」を策定(2024年2月27日リリース)