リサイクル段ボールを原料とする建物向けセルロース系断熱材を製造するCleanFiber Inc.へ出資

  東急建設株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:寺田光宏、以下当社)は、「TOKYU-CONST GB Innovation Fund L.P.」(運営者:グローバル・ブレイン株式会社)を通じて、リサイクル段ボールを原料とする建物向けセルロース系断熱材を製造・販売するCleanFiber Inc.(本社:米国ニューヨーク州、CEO:Jonathan Strimling、以下CleanFiber)に出資しました。

【Clean Fiberについて】
 Clean Fiberはリサイクル段ボールを原料として、建物向けにセルロース系断熱材を製造・販売するベンチャー企業です。
 新聞紙や段ボール、木繊維などの天然繊維を原料とするセルロース系断熱材はその断熱効果や炭素を固定化できることから市場の成長性が期待されています。従来は主に新聞紙を原料とするため供給量の減少や価格高騰の懸念がありました。同社ではリサイクル段ボール材を原料とすることでコスト削減を図るだけでなく、独自技術で粉塵が少ない断熱材製造を実現しています。既に米国ニューヨーク州の工場にて量産を開始しており、その価格や品質が評価され米国内の市場シェアを伸ばしています。

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【出資の背景および今後の展開】
 断熱材には、化学繊維(グラスウール)、鉱物繊維(ロックウール)、ポリエチレン樹脂、ウレタン樹脂、天然繊維などを原料としたさまざまな製品があります。そのうち新聞紙や段ボール、木繊維などの天然繊維を原料とするセルロース系断熱材は、リサイクル材を原料とするため製造過程のCO2排出量が少なく、吸放湿性・遮音性・防虫性などの製品性能に優れている点が評価されております。
 現在日本市場においては、他の断熱材より価格が高いことや施工業者の少なさからセルロース系断熱材市場は限られております。Clean Fiberは低価格を米国にて実現しており、環境への意識が高まる日本や他国においてもセルロース系断熱材のマーケットが広がることが予想されます。
 当社はClean Fiberへの出資を通じ、日本におけるセルロース系断熱材の普及を支援し、経営の軸に掲げる「脱炭素」「廃棄物ゼロ」の取り組みを加速してまいります。

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