東急建設株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:寺田光宏、以下当社)は、国土交通省が主催する「令 和5年度 インフラDX大賞」※1において 、「4Dシミュレーションを用いたPPCa(パーシャルプレキャスト)ボックスカルバート※2の施工」の取り組みが評価され、i-Construction・インフラDX推進コンソーシアム会員の取組部門の優秀賞を受賞しました。
※1 インフラDX大賞
国土交通省が、建設現場の生産性向上に関する優れた取組を表彰しベストプラクティスを広く普及・展開することを目的に平成29(2017)年度より「i-Construction 大賞」として実施。令和4(2022)年度からインフラの利用・サービス向上など建設業界以外の取組にも対象を拡大し「インフラDX 大賞」へ改称。
※2 PPCa(パーシャルプレキャスト)ボックスカルバート
側壁および頂版を部分的にプレキャスト部材に置き換えた大型ボックスカルバートの構築工法。当社と旭コンクリート工業株式会社が共同開発、先端建設技術・技術審査証明を取得し2021年3月に特許6860167号、2021年6月に特許第6902760号を取得しました。また「PPCaボックスカルバート」は登録商標です(登録商標第6453626号)。
この度 、R2国道246号渋谷駅周辺地下道工事(以下、本工事)にて初適用したPPCaボックスカルバートと4Dシミュレーションの組み合わせによる取り組みが、有効性・先進性・波及性の観点から、生産性向上の優れた事例として表彰されました。
■取組概要
本工事は、昼夜ともに交通量の多い国道246号直下で、地上、地下とも非常に狭隘な施工条件でボックスカルバートを施工する工事です。当社が開発したPPCa(ボックスカルバートの一部をプレキャスト化し、部材を現場に搬入・組み立てる技術)と、VR(仮想現実)や3Dモデルに時間軸を組み込んだ4Dシミュレーションを活用し、作業手順および施工歩掛等を反映した綿密な施工計画を立案が可能となり、現場打ちコンクリートに比べて50%の工程削減効果をあげました。
プレキャスト工法はi-Constructionのトップランナー施策であり、生産性向上に大きく寄与できる技術です。今回のPPCaボックスカルバートと4Dシミュレーション+VRの組み合わせにより、適用範囲が格段に高まった意義は大きく、今後も建設現場での生産性向上を推進してまいります。
■「 i-Construction大賞」の詳細について(国土交通省 ホームページ)
【関連リリース】
PPCa(Partial PreCast)ボックスカルバートを R2国道246号渋谷駅周辺地下道工事に初適用(2023年2月6日)
【技術情報】
大規模ボックスカルバートのプレキャスト構築工法「PPCa(Partial PreCast)ボックスカルバート」