東急建設株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:寺田光宏、以下当社)は、CO2排出量を大幅に削減できる次世代バイオ燃料のひとつであるリニューアブルディーゼル(以下RD)を、国内製重機(住友重機械建機クレーン製クローラクレーン)に初めて使用開始しました。
RDは廃食油や動植物油等を原料として製造されており、重機に使用することでライフサイクルアセスメントベース※1で約90%のCO2排出量削減となる環境配慮型の燃料です。RDは既存の重機や設備にそのまま使用できる「ドロップイン」型燃料のため、エンジン改修や追加設備投資の必要がなく、脱炭素施策にかかる導入コストを抑えてCO2排出量を大幅に削減できるため、脱炭素社会の実現に大きく貢献します。
当社では2022年4月に、物流倉庫新築工事作業所にて、外国製重機へRD燃料の使用を行いました※2。今回は物流センター増設工事作業所において、国内製重機初となる住友重機械建機クレーン株式会社の重機へ採用しています。また、昨年の事例では、1台への導入でしたが、今回は2台に導入を予定しています。使用する重機の量を増やすことで、作業所のCO2排出量削減に取り組んでまいります。
なお、今回使用する重機は、株式会社大矢運送(本社:東京都江東区、大矢一彦社長)が保有する国産の住友重機械建機クレーン製350t吊りクローラクレーンSCX3500-3です。
■RDの導入を開始した作業所からのコメント
RDはCO2削減に大幅に寄与します。ドロップイン型のため作業への支障はないものの、国内ではまだあまり浸透していません。現場の環境に対する意識が高まっている今、当社が率先して施工現場にRDを取り入れることで、同業他社も導入に足を踏み入れるきっかけになればよいと考えています。
馬場久典((株)マルハニチロ物流(仮称)川崎第一物流センター増設 所長)
当社は企業理念である「安心で快適な環境づくり」と「3つの提供価値(脱炭素、廃棄物ゼロ、防災・減災)」を掲げており、CO2排出削減のさまざまな取り組みを推進することで、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。
※1ライフサイクルアセスメントとは、ある製品・サービスのライフサイクル全体(原料生産、製品生産、流通、廃棄、リサイクルなど)または、その一部段階における環境負荷を定量的に評価する手法です。
https://tenbou.nies.go.jp/science/description/detail.php?id=57
(国立研究開発法人 国立環境研究所「環境展望台」)
※2 建設業界初、CO2大幅削減できるリニューアブルディーゼルを国内現場の重機(クレーン)に使用開始(2022年4月20日リリース)