「モクタスWOOD(準耐火)はり」が国土交通大臣認定を取得

- 「75分準耐火構造」のはりで実現する木心地のよい空間 -

 東急建設株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:寺田光宏)は、木造準耐火構造技術である「モクタスWOOD※1(準耐火)はり」の1時間準耐火構造および、75分準耐火構造の大臣認定(大臣認定番号QF060BM-0010およびQF075BM-0010-1)を取得いたしました。

 今回大臣認定を取得した「モクタスWOOD(準耐火)はり」は、木質荷重支持部材に耐火被覆(燃えしろ)として木質被覆材を張る(木(モク)に木(モク)を足す(タス))ことで構成された木製のはり(梁)で、20208月に1時間準耐火構造の大臣認定を取得した「モクタスWOOD(準耐火)柱」※2に続く技術です。また、木質被覆材は特殊な処理をせず一般的な木材が使用できるため、納期が早く安価です。
 今回の認定により、準耐火建築物において、柱はりに本技術を使用することで木現し(もくあらわし)の空間をご提供できることとなりました。なお、本技術は特許第7119151号として認められています。

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 当社は、木の心地よさを広く社会に伝えるとともに、今後も、脱炭素社会実現に向けて取り組んでまいります。

【開発の背景】 
 脱炭素社会実現への意識が高まるなか、木材の利用は大気中の二酸化炭素の貯蔵につながるため、利用の促進が期待されています。木材利用を促進する建築関係の法整備も進められており、2015年の建築基準法の改正では、一定の延焼防止措置を講ずることを条件に、1時間準耐火構造で木造3階建ての共同住宅や学校等の建築が可能となりました。2019年の建築基準法の改正では、一定の延焼防止措置を講ずることを条件に、75分準耐火構造による木造4階建ての建築も認められることとなりました。
 しかしながら、例えば準耐火性能を確保する従来的な手法として知られる、「木質荷重支持部材を石こうボードなどの不燃材で被覆する方法」では、木材を現しにすることができず、木の温かみが損なわれます。また、「防耐火性能を保持するための燃えしろを付加した大断面集成材を用いる方法(燃えしろ設計)」(図2)では、部材が工場製作を前提としているための納期やコストが課題となる場合がありました。
 以上の背景から「木現し」、「工期短縮」、「コストダウン」を実現しつつ、準耐火性能を確保することを目的に、当社は「モクタスWOOD(準耐火)はり」(図3)を開発いたしました。

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【「モクタスWOOD(準耐火)はり」の主な特徴】
1時間準耐火構造および75分準耐火構造
 加熱試験を実施(写真1,2)し、1時間準耐火構造および75分準耐火構造の大臣認定を取得しています。本技術は中規模木造建築物への適用を想定しています。(両認定は同試験体ですが1時間準耐火構造認定の後、さらに75分準耐火構造の認定を取得しました。)

②脱炭素および木の温もりを感じられる木現し(もくあらわし)
 本技術は構造のほぼ全てを木材で構成しているため、脱炭素化に貢献いたします。木質被覆材は特殊な処理は不要な一般的な製材または集成材を用いるため、木の温もりを感じられる木現しを実現します。木質荷重支持部材、木質被覆材に樹種の制限はなく、全国各地の木材が使用可能ですので、木材の地産地消、地産都消にも対応可能です。

③コストダウンおよび工期短縮 
 木質荷重支持部材および木質被覆材は特注材だけなく安価で納期の早い一般流通材も使用可能です。木質荷重支持部材を建てた後、仕上げ段階にて現場で木質被覆材を後張りすることで、工期短縮や施工中のはり表面の汚れの防止等を図ることができます。また工場で木質被覆材を張り、現場で建方をすることも可能なため現場作業の省力化も可能です。

④柔軟な物件対応 
 木質被覆材ははりせい方向およびはり幅方向、長さ方向で複数枚張ることも可能であり、大断面のはりおよび長スパンのはりに対応可能です。木質被覆材を3面被覆とし、はり上面に床を設置する方法、吹き抜けにはりが配置され、はり上面が見える場合を想定し、木質被覆材を4面被覆とする方法いずれも対応可能です。(図4
 本技術は新築だけでなく、既存の木質荷重支持部材を活用したコンバージョンにも利用可能です。

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1「モクタスWOOD」は、東急建設株式会社の登録商標です(登録商標第6566919号)

【関連リリース】
※2 1時間準耐火構造の大臣認定を取得した「木被覆木製柱」を開発 - 木の温かみを感じられる「木現し」の柱を幅広い用途に提供 -(2021527日)

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