PPCa(Partial PreCast)ボックスカルバートを R2国道246号渋谷駅周辺地下道工事に初適用

 東急建設株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:寺田光宏、以下当社)が、旭コンクリート工業株式会社(本社:東京都中央区、社長:狩野堅太郎)と共同開発した「PPCaボックスカルバート」※1が、このたび現場初適用となりました。

 PPCaボックスカルバートは、側壁および頂版を部分的にプレキャスト部材に置き換えた大型ボックスカルバートの構築工法です。本工法は、2021年6月に先端建設技術・技術審査証明を取得後、R2国道246号渋谷駅周辺地下道工事(以下、本工事)にて初適用となりました。
 本工事は、渋谷駅西口から桜丘方面の歩行者・車両の利便性向上のため、国道246号の直下に地下車路、地下歩道を構築するものです。このうち、地下車路の約22mのボックスカルバートの構築に、「PPCa ボックスカルバート」を適用しました。

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本工事は、幹線道路である国道246号の直下で行われる工事であり、地下空間には土留め支保工が密に配置されていました。このため、国道246号の路下投入口を車線規制が最小となる一か所に限定し、頂版部材を分割して、側壁と同時に横引き台車にて横引きすることで、所定の位置に設置する施工方法を採用しました。

 また、地上部は首都高速3号渋谷線、渋谷駅西口歩道橋が供用されており、地上、地下ともに狭隘な空間での施工が必要とされていました。そこで、VR(仮想現実)や3Dモデルに時間軸を組み込んだ4Dシミュレーションを用いて綿密な施工計画を作成、施工を実施しました。

 その結果、計画通り202212月上旬に部分プレキャスト部材の据付を完了しました。今後は、一部の鉄筋組立、型枠組立を実施したのち、中詰めコンクリートを打ち込むことで、ボックスカルバートの構築が完了します。なお、同工事における地下歩道の約25mのボックスカルバートの構築にも、本工法による施工を計画しています。

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1 「PPCaボックスカルバート」は、旭コンクリート工業株式会社と東急建設株式会社の登録商標です(登録商標第6453626号)



【関連リリース】

PPCaPartial PreCast)ボックスカルバートが先端建設技術・技術審査証明を取得(202169日)

【技術情報】
大規模ボックスカルバートのプレキャスト構築工法「PPCaPartial PreCast)ボックスカルバート」

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