バングラデシュ人民共和国にて同国初の地下鉄工事を受注
東急建設株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:寺田光宏)は、バングラデシュ人民共和国において、本邦ODAによる「Dhaka Mass Rapid Transit Development Project (LINE-1) Contract Package No. 01 Construction of Civil Works of Soil improvement and land development at Depot for MRT Line-1」をダッカ都市交通会社(Dhaka Mass Transit Company Limited)から受注し、11月23日首都ダッカにおいて契約調印式を執り行いました。
契約調印式
握手をしている右の方がダッカ都市交通会社ManagingDirector Mr.M.A.N.Siddique氏、左が弊社国際事業部長小西雅和
ダッカMRT1号線(以下、本事業)はバングラデシュ初の地下鉄として、ダッカ国際空港から住宅街であるダッカ北東部のボシュンドラ(Bashundhara)や東部バッダ(Badda)を経由し、国鉄のダッカ中央駅のある南部カムラプール(Kamalapur)まで南北に延びる空港線で、ニュータウン開発計画があるプルバチョール(Purbachal)まで延びる支線の整備も予定されています。本事業により慢性的な交通渋滞の緩和とダッカ市の大気汚染の改善により、経済、社会発展、都市環境の改善に寄与することが期待されています。
当社をスポンサーとする共同企業体は、本事業における最初の工事であるCP01工区(デポ造成工事)を、約70億円(円換算額、予備費を含む)にて受注いたしました。工事は車両基地の土地整備を工期30ヶ月で実施するもので、2025年に竣工を予定しています。
当社では、2016年に受注したダッカ都市交通整備事業(MRT)6号線1工区の車両基地造成工事を手掛けており、これに続く同国2件目の工事となります。
2030年を到達年とする当社の長期経営計画"To zero, from zero."では、国際事業の成長を掲げています。日本国内での鉄道工事や東急線沿線の都市開発で培ってきた当社の強みを生かし、東南・南アジアを中心とした国々へのODAによる鉄道・交通インフラやTOD(公共交通指向型都市開発)への取組みを積極化し事業拡大を目指してまいります。
■工事概要
工 事 名 称 |
Dhaka Mass Rapid Transit Development Project (LINE-1) Contract Package No. 01 Construction of Civil Works of Soil improvement and land development at Depot for MRT Line-1 ダッカ都市交通整備事業(1号線)CP01(車両基地造成工事) |
工 事 場 所 | バングラデシュ人民共和国ダッカ市プルバチャル地区 |
予 定 工 期 | 2023年1月頃から30ヶ月 |
工 事 概 要 | 車両基地盛土・地盤改良工事 ①伐開・除根工事: 360,000m2 ②サンドコンパクションパイル工事 ノーマルタイプ:147,000m+低騒音低振動型:251,000m ③PVD工事:382,000m、④低地埋戻し工事:447,000m3 ⑤盛土工事:1,011,000m3(サンドマット含む) ⑥雨水側溝工事:1,729m(W=300mm~2200mm) ⑦道路舗装工:12,800㎡ |
発 注 者 | 発注者 Dhaka Mass Transit Company Limited (DMTCL) ダッカ都市交通会社 |
受 注 者 | 東急建設株式会社・Max Infrastructure Limited共同企業体 |
事 業 資 金 | 本邦有償資金協力(一般アンタイド) |