トンネル大国日本を支える技術が標準化へ トンネル全断面点検システム「iTOREL」関東地方整備局の標準化推進技術に指定

 東急建設株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:寺田光宏、以下当社)は、国土交通省関東地方整備局の「現場ニーズと技術シーズのマッチング」において、トンネル全断面点検システム「iTOREL:アイトーレル」1が標準化推進技術2に指定されました。

 この認定は、国土交通省関東地方整備局の現場試行結果に基づいたもので、現場ニーズである「トンネル点検の省力化・自動化技術」において「従来技術に比べて活用の効果は優れている。幅広い特有性を有しており、将来性がある。」として、また「延長が長いトンネル、ひび割れ密度の大きいトンネルでは更なる導入効果が期待できる。機械の設置時間短縮や吹付構造トンネルへの適用など、更なる機能向上を期待する」と将来性を期待されています。

 現在、高度成長期に建設された道路インフラの老朽化が進むことで2033 年には全国約1万本の道路トンネルの約50%が建設から50年以上経過すると試算されており、重大事故の発生や維持修繕費の増大、点検技術者の不足などが懸念されています。

 その老朽化が懸念されるトンネル点検の自動化を目的に「iTOREL」は開発され、20214月にはガントリ型の8倍以上のスピードで点検可能な「高所作業車型点検システム」を開発し、社会実装に向け機能向上を続けてきました。
 また、昨年10月の千葉県内の国道127号 勝岩トンネルで行った現場試行では、点検作業に必要な人数が最大4割削減、帳票作成などの内業時間が18.5%削減可能であることが確認されました。

itorel_02.jpg       勝岩トンネルで行った現場試行の様子         高所作業車型点検システム


■「現場ニーズと技術シーズのマッチング」現場試行結果

1.技術名称:    変状自動検出機能を搭載したトンネル点検技術
       ―トンネル全断面点検システム(iTOREL)を使用した道路トンネル点検―
2.現場ニーズ名: トンネル点検の省力化・自動化技術
3 現場試行結果: 【標準化推進技術】
        従来技術に比べて活用の効果は優れている。
        幅広い特有性を有しており、将来性がある。

※1「iTOREL\アイ トーレル」は、東急建設株式会社の登録商標です(登録商標第6200054号)
※2 標準化推進技術とは、活用の効果が優れており、国土交通省と共に標準化を求める技術

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