建設業界初、CO₂大幅削減できるリニューアブルディーゼルを国内現場の重機(クレーン)に使用開始
東急建設株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:寺田光宏、以下当社)は脱炭素社会の実現を目指し、クレーンでの建設業界初となるリニューアブルディーゼル(以下RD)の使用をESR東扇島ディストリビューションセンター新築工事作業所の重機より開始いたしました。
RDは廃食油や動植物油等を原料として製造されており、重機に使用することでライフサイクルアセスメントベース※1で約90%のCO₂排出量削減となる環境配慮型の燃料です。
RDはリニューアブル燃料の一種です。リニューアブル燃料には、RDとSAF(Sustainable Aviation Fuel)があり、生成過程が同じでRDより軽量のSAFは、航空機用のジェット燃料としても使用されています。リニューアブル燃料は、既存の重機や機器設備にそのまま使用することができるドロップイン型燃料のため、エンジン改修や追加設備投資の必要がありません。またディーゼル燃料に比べ排出ガス微粒子が微量であるため、重機やトラックなどの排ガス浄化装置交換が減り、排出ガス微粒子を除去するアイドリングも短時間となるため、エンジンへの負担が少なくメンテナンスコスト削減も見込まれます。脱炭素施策に係る導入コストを最小限に抑え、CO₂排出削減にも大きく貢献できるため、今後更なる利用拡大が期待されます。
【650t クローラークレーンでのリニューアブルディーゼル使用開始】
【写真左から:株式会社大矢運送 大矢社長、当社東日本建築支店 中原所長、伊藤忠エネクス株式会社 島田リーダー】
当社では、長期経営計画「To zero, from zero.」で3つの提供価値の一つとして掲げている「脱炭素」実現のため、昨年8月より、環境負荷の少ない軽油代替燃料「GTL燃料」(Gas to Liquidsの略称)を業界で初めて日本全国の建設現場に導入しています※2。
そして今回、さらなる環境負荷の軽減とメンテナンスコスト削減メリットのあるRDを使用することで、より一層現場でのCO₂排出量削減を推進し、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。
※1ライフサイクルアセスメントとは、ある製品・サービスのライフサイクル全体(原料生産、製品生産、流通、廃棄、リサイクルなど)または、その一部段階における環境負荷を定量的に評価する手法。
※2 環境負荷の少ない軽油代替燃料「GTL 燃料」を国内建設現場で採用(2021年9月10日リリース)