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建物解体現場から発生する廃棄物の分別排出率向上を実現する
「廃棄物選別システム」を開発しました

2010.12.08

 東急建設株式会社(東京都渋谷区、社長:飯塚恒生)は、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO技術開発機構)(神奈川県川崎市、理事長:村田成二)からの研究委託により建物解体時に発生する 建設副産物の分離・選別作業をRT※1化する「次世代マニピュレータによる廃棄物分離・選別システム」の開発を実施中で、 その成果として「建物解体時に発生する建設副産物の選別システム開発」に目処をつけました。
 従来は、解体機※2を用いて解体して発生する建設副産物は作業員により選別していましたが、 細かなものやコンクリート塊の下に埋もれた廃棄物については特に選別が難しく、解体現場から搬出する廃棄物の選別精度と、 解体機周辺や足場の悪いコンクリート塊上での作業には危険が伴うなどの問題がありました。
 今回、再資源化を最大限に行い、安全かつ効率的に建設副産物の選別をするため、画像による廃棄物材質の判定を行い 材質ごとに選別する「廃棄物選別システム」を開発いたしました。 今後、実用化を図り、本システムを現場に導入する予定です。
※1 RT:Robot Technology =ロボット技術
※2 解体機:油圧ショベルをベースにコンクリート等を圧砕するアタッチメントを装着した解体用の機械


【開発の背景】

 高度成長期に建てられたビル等は耐用年数に近づいていたり、あるいは現在の耐震基準に合わないものもあって、 その解体需要は年々増加しています。建物解体のうち、躯体解体工程では大量の様々な建設副産物が発生します。 建設副産物のうち、最も多いのがコンクリートガラ、次に鉄筋鉄骨などの鉄くず、アルミ、木材、プラチックなどで構成されています。 建設副産物の搬出には、分別排出のための選別作業が欠かせませんが、従来の作業員による選別作業では精度が低く、 最終的にトラックに積まれた搬出前のコンクリート塊の中から別の作業員の手により異物を取り除いています。
 こうした現状作業の問題点は以下の通りであり、これらを解決するため作業のRT化が求められています。
 ・現場での建設副産物の細かな分離・選別が難しく、混合廃棄物の発生量が多い
 ・解体機周辺の作業員による選別は危険性が高い
 ・崩落、転落などの危険がある
 一方、廃棄物最終処分場の残余量が減少し続けていることから、廃棄物が発生する最も上流の解体現場で選別して 再資源化を促進し、最終処分量を減らすことが求められています。


【システム概要】

 選別システムは、コンクリート塊とその他の廃棄物を選別する粗選別部と、粗選別部でその他に分けられた品目を コンクリート塊、鉄、アルミ、木材、プラスチックの5品目に選別する精選別部で構成されています。 粗選別部、精選別部ともに材質判定部ではベルトコンベア上の廃棄物をカメラで撮影し、その画像から廃棄物の材質判定と 重心位置の演算をしています。材質判定部での結果を受け掻出し装置で対象物を掻き出します。廃棄物抽出の精度は、 在来の人力による選別以上を達成しています。  選別システムの処理フローは以下の通りです。

 

【選別システム】

 
                       選別システム図
粗選別部構成機器
 @投入ホッパ、A整列フィーダ、B磁力選別機、C振動ふるい、D整列フィーダ、
 E粗選別コンベア、F粗選別材質判定(画像判定)、G粗選別掻き出し装置
精選別部構成機器
 H中継分散コンベア、I精選別コンベア、J精選別材質判定(画像判定)、K精選別掻き出し装置  
【今後の取り組み】

 「廃棄物選別システム」の開発を進め、今後新しい廃棄物の選別手法として早期に実用化したいと考えています。これにより廃棄物選別作業の安全性向上、工期およびコストの縮減を図ると共に、 RTの活用により循環型社会の形成に寄与したいと考えております。


 【本件に関する問い合わせ先】

  東急建設株式会社 管理本部 経営企画部 広報担当 岡野
TEL  03-5466-5008  FAX 03-5466-5069 E-mail:webmaster@tokyu-cnst.co.jp
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