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東急建設式全天候施工上屋『サンブレラ』
冬期養生上屋施工において国内最大級の無柱空間を実現
2000.03.08

東急建設鰍ヘ、札幌市内で行われている共同住宅の建設工事において、高さ14m(足場5段+上屋脚部5m)、幅19m×奥行24mの空間を持つ冬期養生上屋を、中間に柱を用いることなく実現した。無柱の仮設上屋としては、国内でも最大級のものとなる。これは、従来から東急建設で開発してきた全天候施工上屋(サンブレラ)の形状をシンプルに改良したもので、より低コストで短工期の架設が可能となった。


【開発の背景】

従来の東急建設式全天候施工上屋(サンブレラ)はアコーディオン構造になっており、全体の約80%の開放が可能で、資材の出し入れを自在に行うことができる。また、昇降システムを搭載しており、上屋を折りたたんだ状態で4基の油圧ジャッキを同調させ、毎分1mの速さで上昇することができる。

しかし本工事(工事概要は別紙)では、大幅な工期短縮と低コスト化の要求のもと、雪のため作業が困難な1月から3月末までの雪養生を考慮し、吹雪の中でも春秋と同様に躯体工事が行える環境を確保する必要があった。

そこで、従来備わっていた上屋の大きな開閉や昇降機能を除き、必要最低限の機能に絞り込んで現場に導入した。具体的には、開閉は最小限必要な4.5m分のみとし、組立方法も既存の仮設材を利用して、更に簡単に組み立てができるようにした。また、上屋は6階の床まで盛り替えなしで躯体工事を施工できる高さに設置するなど、現場仕様に合わせて様々な改良を行った。



【概要】

本工事におけるサンブレラの構成は、先行して架設した枠組足場7段の最上部に、レールの付いたH鋼を大きな長方形を形成するよう固定した。このH鋼により枠組足場頭部が安定し、必要に応じて内外に控えワイヤーを張ることで雪や風荷重対策を行った。この安定したH鋼の上にサンブレラを架設して、側足場を含めて建物外部全体を養生シートで覆っている。


【特長】

1.高さ14m(足場5段+サンブレラ脚部5m)、幅19m×奥行24mの空間を無柱で実現している
2.材料搬入ができるように、中央の4.5m分が開閉可能である。
3.積雪60cm、風速22m/sまで耐えることができる。


【利点】

1.屋根に勾配が付いているので雪が滑り落ち、在来のシート状仮設上屋では必須だった雪降ろしが不要である。
2.近隣への粉塵や騒音等を緩和する。
3.在来シート状仮設上屋に比べて採暖性が良く、降雪・寒気に左右されることがなく作業の効率が上がる。
4.上屋の盛り替え、除雪、足場の組立工程がないため工期が短縮できる。
5.工期短縮によるコストメリットがある。
6.無柱のため駄目穴等の必要がなく躯体の品質が確保できる。
7.全面シート養生により温度が一定に保たれ、安定した品質のコンクリートが打設・養生できる


【サンブレラによる過去の施工実績】

竣工年
用 途
施工場所
構造・規模
延床面積
1993. 5
共同住宅
横浜市緑区
RC造 5階
2,471u
1994. 5
共同住宅
横浜市緑区
RC造 6階
3,343u
1994.11
共同溝(土木)
東京都江東区
RC造 延長296m深さ18.2m
−−−
1996.12
研究センター
岩手県北上市
RC造 3階
8,380u
2000. 2
店舗兼共同住宅
横浜市都筑区
SRC造 地下1階 地上10階
5,957u


【今後の展開】

今回のサンブレラでは、2〜5階分の高さを覆う仮設上屋を無柱で自立させることが可能となり、最も雪の多い季節においても、盛り替えなどの手間をかけずに良好な作業環境で施工することができるようになった。

今後は、冬期工事においても効果を発揮するサンブレラの導入を積極的に提案し、積雪地帯における更なる工期短縮および低コスト化という発注者の要求に応えていきたい。


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外観/ 建物北西より見る
内部/北側足場中段より


【本件に関する問い合わせ先】

 
東急建設株式会社
経営企画室広報担当 下原
E-mail:webmaster@tokyu-cnst.co.jp

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