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解体より再利用まで資源のリサイクル化を推進
旧東急日本橋百貨店のクローズドリサイクル計画
2000.03.01

東急建設鰍ヘ、旧東急百貨店日本橋店建物解体工事(工期:平成12年1月〜7月)において、解体排出される廃棄物の最終処分量を少なくするため、コンクリート・木材・ガラスなどの再利用可能な材料については、リサイクル業者を通じて100%再資源化することを目指した取り組みを進めている。特にコンクリート塊については、再生骨材として当社受注工事で再利用していく計画である。


【取り組みの背景】

地球環境問題や産業廃棄物問題が注目を浴びるなか、建設省ならびに厚生省は、コンクリート・アスファルト・木材の3種類の廃材を対象にした「建設工事特定資材再資源化法案(仮称)」の内容をほぼ固め、近々国会に提出される運びとなっている。本工事において発生する廃材は概略以下に示すとおりであり、形を変えて再利用できるものが多い。当社では、昨年9月に技術研究所がISO14001の認証を取得したのをはじめ、現在は全社での認証取得を視野に入れ、環境マネジメントシステムを構築し活動を行っている。このため、工事を進める際には、資源となりうる廃材をできるだけ再利用することに心掛けている。そこで、本工事における廃棄物のリサイクルについて計画した。


【概要】

解体により発生するコンクリート塊約18,000m3を再生プラントに搬入し、当社受注工事にて再生コンクリート用骨材として再利用する。
なお、現在はコンクリートの健全性を確認するため、中性化及び躯体コンクリート骨材のアルカリ骨材反応性等の品質試験を実施中である。
その他、以下の材料についても再利用を図る。
○木くず:約50m3
→リサイクル業者に搬出する。これらはチップ材として再生紙の原料や燃料等に再利用される。チップ材として利用できないものは焼却灰を固形化し壁材などの原料とする。
○金属クズ:約3,700ton
→電線を含め、リサイクル業者に搬出する。鉄は鉄筋として再生される。非鉄金属についても再生材料となる。
○塩ビ管:約80m3
→リサイクル業者に搬出する。再生エンビ管の原料となる。
○ガラス:約150m3
→一部リサイクル業者に搬出する。ガラス原料となる。


【特徴】

最大の特徴は、自社で搬出したコンクリート塊を自社の工事ですべて再利用する、いわゆる「クローズドリサイクル」を実施する点にある。解体ガラを路盤材へ再利用することは一般的に行われているが、当社では再生コンクリートとして使用するための品質管理システムを確立しており、積極的に基礎構造体へ適用することを計画している。


【実績】

再生コンクリートの使用実績としては、昨年、大阪府下の共同住宅建設工事において、現場造成杭および駐車場ピットに合計3,800m3の施工実績がある。これは、当社独自の品質管理手法を確立したことにより実現したもので、構造体に使用したのは国内で初めてである。また、本年1月には、東京都下においても基礎構造体に適用した実績がある。


【コスト効果】

コンクリートをリサイクル使用する際、プラントにおいては、再生コンクリート骨材の原料となるコンクリート塊は有償で受け入れている。逆に、天然骨材は費用を払って購入することになる。このため、出荷される再生コンクリートの価格は、天然骨材コンクリートよりも安価になる傾向がある(関東約10%、大阪約25%)。当社がコンクリート塊を排出する場合、排出先が路盤用プラントでも再生コンクリート用プラントでも価格に大きな差はないが、再生コンクリートとして受け入れることにより、上記のコストメリットを享受することがでる。


【今後の展開】

東急建設では、「快適な地球環境の保全に全力をあげて努める」ことを環境に対する基本理念として取り組んでいる。今回はコンクリート塊を自社受注工事に採用する計画で進めているが、他の廃材についても自社で再利用することについて検討して行く。


【ローズドリサイクル概念図】

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【本件に関する問い合わせ先】

 
東急建設株式会社
経営企画室広報担当 下原
E-mail:webmaster@tokyu-cnst.co.jp

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