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高架橋建設の合理化と省力化を推進する
鉄道ラーメン高架橋のプレキャスト構築工法を開発
1999.07.28

東急建設鰍ヘ、工場製作したハーフプレキャスト部材を用い、経済的で耐震性に優れたラーメン形式の高架橋を構築する「鉄道ラーメン高架橋のプレキャスト構築工法」を開発しました。


【開発の背景】

「鉄道ラーメン高架橋のプレキャスト構築工法」は、経済性や耐震性に優れたラーメン形式の鉄道高架橋を、型枠と支保工の機能を兼ね備える柱、梁、スラブのハーフプレキャスト部材を積み木のように組立てることにより施工するものです。従って、既設路線直上の複々線化工事や立体交差化工事の場合、仮線を設けることなく既設路線直上に構造物を構築できます。従来の場所打ち工法に比べ、支保工の簡略化、資材ヤードの削減、部材の高品質化が図れる本工法は、工期の短縮やトータルコストの低減にも貢献します。また、本工法の開発にあたり、種々の実大載荷実験を実施し、従来の場所打ち工法と比較して同等の耐震性能を有することを確認しています。


【施工手順】

施工手順は以下の通り(資料図参照)。
●柱施工段階
基礎上にハーフプレキャスト柱を建込み、基礎に配置された鉄筋と柱軸方向鉄筋を機械式継手により接合します(図2-A)。また、接合部には耐震性上重要な帯鉄筋を配置します。次に、プレキャスト部材の中空部と接合部に場所打ちコンクリートを打設し、柱を完成させます。
●梁施工段階
ハーフプレキャスト梁を柱上端部に仮固定します。ハーフプレキャスト梁には、プレキャスト部材の自重、中詰めコンクリート重量およびスラブ自重などを支持するプレストレスを導入しています(図2-B)。従って、施工時の中間支保工は必要としません。
●スラブ施工段階
ハーフプレキャストスラブをハーフプレキャスト梁上端部に仮固定します。ハーフプレキャストスラブにプレストレスを導入しているので、施工時の中間支保工は不要です(図2-C)。
●完成段階
ハーフプレキャスト梁の中空部のコンクリート、ハーフプレキャストスラブの中空部のコンクリートを順次打設します。さらに、防音壁の設置、軌道の敷設などを行い高架橋が完成します。

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施工手順図


【特長】

●工期の短縮
工場製作したプレキャスト部材を中間支保工なしで組立て施工するので、施工効率が良くなり工期の短縮が図れます。
●トータルコストの低減
部材の単価は上昇しますが、工期の短縮や支保工の簡略により全体工費の低減が図れます。
●コンクリートの品質の向上
工場製作したプレキャスト部材を用いるので、構造物の高品質化が図れます。
●支保工の簡略
型枠兼用のハーフプレキャスト柱と、プレストレスを導入したハーフプレキャスト梁やスラブ部材を用いるため、型枠支保工の簡略化が図れます。
●小型架設重機で施工
重量低減を図ったハーフプレキャスト部材1ピースあたりの重さは約10t前後で、既設路線側道から50t級のクレーンにより架設可能です。

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模型による施工状況例
柱と梁の接合公開実験

■ハーフプレキャスト柱
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■ハーフプレキャスト梁
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■ハーフプレキャストスラブ
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【本件に関する問い合わせ先】

 
東急建設株式会社
経営企画部広報担当 下原
E-mail:webmaster@tokyu-cnst.co.jp

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