2026.03.02
CO2削減要望とその方法
目次
前回記事では、建材CO2の「算定」についてお話ししましたが、今回は次のステップ「削減」についてです。建材CO2を減らすには、具体的にどうすればいいの?という疑問に、順を追ってご説明します!
増え始めるCO2削減の要望
発注者からのCO2算定要望があって、やっと算定できたと思ったら、大体その次に「その算定値からどれだけCO2を削減できるの?」という要望が続いてきます(経験談)
現時点では、CO2算定自体が発注者の自主的な取組なので、この要望はまだまだ少ないのですが、今後、法規制などでCO2削減のノルマが出てくると、一気に要望が増えそうな予感がします。
どうやって削減するの?
建材CO2の削減方法って、実は色々と方法があります。まず、前回記事でご紹介した「積上げ式」のCO2算定式を思い出してください。
「積上げ式」のCO2算定式イメージ
これ見ていただくと分かるように、建物のCO2排出量は、各部材の「数量」×「CO2排出原単位」の合計値なんです。つまりCO2を減らすには「数量」か「CO2排出原単位」のどちらかを減らせば良いのです!
分かりやすいのは「数量」で、部材の数量を減らせば、その分のCO2も減ります。もし、その材料自体を使わなくて済めば、さらに効果大ですね。
ただ、設計がある程度固まってくると、建物形状を変えることもやり難く、なかなか数量を減らすことが難しくなってきます。

設計仕様(材料)を変えてみる
そこで、もう一つが「CO2排出原単位」を減らす方法です。具体的には、CO2排出原単位の低い材料に設計仕様を変更することです。

例えば、外装仕上げ材の場合、タイルのCO2排出原単位が 5kg-CO2/m2、仕上塗材が 3kg-CO2/m2だとすると、仕上塗材の方が4割低くなっています(CO2排出原単位は、利用するデータベースで数値が異なるので参考値としてみてください)
つまり、この場合で数量(採用する面積)が同じだとすると
もちろん、設計仕様はCO2の大小だけで決められないので、性能やデザイン、コストなど総合的に判断する必要があります。
そこで求められるのが低炭素建材!
デザインや性能面を考えると、なかなか別の材料に仕様を変更できない場「同じ材料でCO2排出原単位の低い材料がないかなぁ?」と思うようになります。
例えば、同じアルミ材でも、リサイクル材を活用した低炭素型アルミなら、材料仕様はそのままでCO2削減が可能です(まあ、コストは上がることが多いですが...)
あと、低炭素建材では耐久性などの性能が落ちる場合もあるので、そこはチェックが必要です。
でも、低炭素建材って、まだまだ世の中には少ないんですよね。。。
「全ての部材で低炭素建材が揃ってくれば、選択肢も増えるのに」と思いながら、メーカー各社の低炭素建材の開発・販売が進むのを期待しています。
