3Dプリンター×建築の革新──東急建設とBranch Technologyの共創

東急建設と米スタートアップBranch Technologyが共創。3Dプリンター技術による化粧壁や家具を「TQ渋谷宇田川町」に導入し、環境配慮とデザイン性を両立する次世代建築の実現を目指す。

3Dプリンター×建築の革新──東急建設とBranch Technologyの共創

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近年、建築や都市開発の分野においては、環境配慮やデザイン性など、従来の機能性を超えた新たな価値が強く求められています。こうした背景のもと、最先端技術の導入を通じて実現される革新的なイノベーションが、各所で注目を集めているのです。 このような時代の流れを的確に捉え、未来を見据えた空間づくりを目指す東急建設株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:寺田光宏)では、自社の取り組みとして、出資先である先進的なスタートアップ企業と連携しながら、新しい都市空間の可能性を切り拓く挑戦を進めています。

Branch Technologyの3Dプリンター技術を用いた空間設計

東急建設は、グローバル・ブレイン株式会社が運営しているコーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)である「TOKYU-CNST GB Innovation Fund L.P.」を通じて、アメリカ合衆国テネシー州に本社を構えるスタートアップ企業Branch Technology(CEO:Ryan Lusk)に出資を行っています。そしてこのたび、そのBranch Technologyの高度な3Dプリンター技術を活用し、化粧壁および椅子といった建築要素を、同社の自社開発物件である「TQ渋谷宇田川町」(所在地:東京都渋谷区宇田川町42-6)に実際に設置しました。

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Branch Technologyは、3次元空間において格子状の構造体を自在に3Dプリントすることが可能な、他にはない独自の技術を有している企業です。これまでにも米国内における多数の商業施設などにおいて、建物の外装や内装に加え、家具や芸術的モニュメントといった要素を対象とした設計・施工を数多く手がけてきた豊富な実績があります。 この技術の大きな特長としては、複雑な形状のデザインにも非常に柔軟に対応できることに加え、比較的短期間で製造可能でありながら、コストを抑えつつオーダーメイドの高品質な製品提供が可能である点が挙げられます。

oneC1TY Pavilion 出典:Branch Technology Official site.jpg

【Branch Technologyについて】

Branch Technologyは格子状の構造体を自由なデザインで3Dプリントできる独自技術を有し、様々なデザインのファサード、モニュメント、建設物の製造・販売を行うベンチャー企業です。既に商業施設含め複数の納入実績を有し、米国におけるBuilding Code(建築業に係る行政許可)を取得しています。

・所在地 : 1530 Riverside Drive, Suite B,Chattanooga,37406,Tennessee, United States

・CEO :Ryan Lusk

・設立 : 2015年6月

・事業内容 : デザイン性の高い大規模建造物を3Dプリントで建築

・WEBサイト : https://branchtechnology.com/

US Space & Rocket Center 出典:Branch Technology Official site.jpg

「TQ渋谷宇田川町」に見る環境配慮とデザイン性の両立

今回、Branch Technologyの最先端技術を導入することとなった「TQ渋谷宇田川町」は、東急建設が長年の経験と技術力を結集して開発した、同社にとって非常に重要な意義を持つ施設のひとつです。特に本社所在地でもある渋谷に立地していることから、同社の都市開発における象徴的な位置づけの物件といえるでしょう。

本施設のコンセプトは、「環境配慮を意識することで、より価値の高いスペースを創出・提供する」という理念に基づいています。実際の設計においても、建設過程での廃材発生を極力抑える施工方法や、省人化への配慮など、持続可能性を考慮した環境にやさしい設計が採用されています。

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導入された3Dプリンター技術においては、従来必要とされていた型枠を使用せずに製造が可能であるため、施工に伴う廃棄物の量を大幅に削減することができます。また、自由曲面といった従来は施工が困難とされてきた形状にも容易に対応できることから、空間デザインの自由度が格段に向上しました。これにより、より独創的で機能的な空間設計が可能となり、結果として「TQ渋谷宇田川町」の建築的価値を一層高めることに貢献しています。

共創による提案力の強化へ──今後の展望

東急建設では、先述の「TOKYU-CNST GB Innovation Fund L.P.」を活用しながら、建設事業そのものの進化を目指すとともに、新たな価値創出に向けた事業開発にも力を注いでいます。その中で、国内外の先進的なスタートアップ企業との出資・協業を積極的に進めており、今回のBranch Technologyとの連携も、こうした戦略の中で生まれた極めて象徴的な取り組みといえるでしょう。

今後も、Branch Technologyをはじめとしたスタートアップとの共創を一層深化させることで、設計および施工のプロセスにおける新たな可能性を切り拓き、建築分野における提案力のさらなる強化を図っていく方針です。こうしたイノベーティブな取り組みを継続的に実施していくことで、建築のあり方そのものに新たな視点をもたらし、次世代社会に貢献する真の価値創出へと挑戦し続けていきます。

本技術に関するプレスリリースはこちら
https://www.tokyu-cnst.co.jp/topics/2775.html

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