省CO2と施工効率を両立するコンクリートが登場!『ハイプロダクリート』

新設の土木構造物に適用可能。製造時の「CO2排出量」「施工時間」を削減できるコンクリート
省CO2と施工効率を両立するコンクリートが登場!『ハイプロダクリート』
目次

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ハイプロダクリート(High-producrete)とは

ハイプロダクリートは、生産性の向上を実現できるコンクリートの総称であり,今回開発したタイプは、東急建設と東京理科大学が共同開発した省CO2と施工の省力化を両立する新しいタイプのコンクリートです。建設現場の効率化と、環境負荷の低減という2つの社会的課題を同時に解決することを目的に開発しました。

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写真1 ハイプロダクリートの外観

 

技術の特徴

1.省CO2性能 
再資源化・資源循環に配慮した材料を活用し、主原料であるポルトランドセメントの大部分を、高炉スラグ微粉末などの混和材に置き換えることで、製造時のCO₂排出量を大幅に削減。

 

2.施工省力化 
スランプ管理コンクリートよりも流動性を高めた高流動コンクリートであるため、現場での締固め作業の省力化や作業性の向上が可能。 「締固めを必要とする高流動コンクリート」の性質と「混和材を大量に使ったコンクリート」の性質を相互補完的に活用することで、両者のデメリット(過剰な強度設計、高粘性など)を解消。

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図1 開発コンセプト

適用効果(施工実験結果)

実構造物を模擬した実大壁部材を用いた施工実験により、以下の効果が確認されました。

美観の向上:初期欠陥がなく、気泡や色むらが少ない滑らかな仕上がり

CO2排出量の大幅削減:従来のコンクリートと比べて最大73%の削減を実現

施工時間の短縮:施工時間を58%短縮

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写真2 構築した壁部材の出来栄え

コスト 

現時点では設備費や需給の影響で、ハイプロダクリートのコストは従来コンクリートより高くなります。将来的にカーボンクレジットや排出量取引が進めば、CO2価格を考慮した場合にコスト優位性を持つ可能性があります。また、CO2価格に応じた最適なタイプの選択も可能です。

 

適用用途 

一般的な土木構造物の新設コンクリート工事

(呼び強度242730N/mm²、単位水量175kg/m³以下、水結合材比55%以下)

 

『ハイプロダクリート』に関しての詳細を知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。

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