2025.01.14
「トンボ(ヤゴ)を呼び込みたい!」水辺ビオトープを作ろう!
目次
こんにちは、今回は環境技術部からの発信です!
毎年、環境技術部では東京都公園協会(以下「公園協会」)との共催で都立青山公園にて生き物観察会を実施しています。今回はトンボ(ヤゴ)を呼び込むため、水辺ビオトープの計画から作製まで行い、当日の生き物観察会に臨みました。
「トンボ(ヤゴ)が生息する水辺ビオトープができるまで」を今回から3本立てで計画から当日の様子、振り返りのインタビューまでお送りします!
今回第一弾はこの水辺ビオトープ計画から作製までをお伝えします!
生き物観察会って?
生き物観察会は東京都公園協会との共催で毎年実施しており、今回で13年目の実施となります。今回は港区立青南小学校(以下「青南小学校」)の3年生を対象に実施しました。また、別日に港区ふれあいルームでも参加を募り、実施しました。
子どもたちが都心の貴重な緑や生き物の営みを自ら発見し、自然の大切さや生物多様性と環境保全への興味を育むことを目的としてクイズや園内での生き物観察、水辺ビオトープ観察を行いました。
また、自然の大切さを伝えるこの「生き物観察会」は12年連続開催していることが評価され、第59回東京都公園協会賞 〈ボランティア・社会貢献活動部門〉奨励賞を受賞しました!
水辺ビオトープを作ろう!
遡ること2年前。水辺ビオトープを作製したものの、生き物を呼び込むことができず、悔しい結果となりました。
そして、時は経ち、2024年3月。
リベンジに向け、生物を誘引し、様々な生物を観察するため、水辺ビオトープ計画が始まりました。実はこの水辺ビオトープ作製、生物を観察するまで様々な取り組みを行っていました。環境技術部は生き物のアドバイザーとなり、水辺ビオトープの計画から行いました。
トンボを呼びたい!
水辺ビオトープを作製するにあたり、まずは目標種の選定が必須です。
青山公園で確認されており、実施日の9月ごろに多く見られる「トンボ」を対象にしました。青山公園の生物調査の結果より、園内で個体が確認されている「シオカラトンボ」「ウスバキトンボ」「アキアカネ」を目標種にしました!
そして、トンボの成虫がきて給水するだけでは、タイミングよく給水や飛翔しているところに出会わないと見ることができません。また、今回対象とするトンボは産卵のために水面・水たまりが必要になります。そこで、トンボが産卵でき、トンボの幼虫である「ヤゴ」が育つよう明るい池や水田に近い環境をつくり、生物が多く生息する場所にするため、「エコトーン」を作りました。
※エコトーンとは?
2つの異なる環境が移り行く場所(移行帯)を「エコトーン」と呼びます。
エコトーンがなければ水中で生活する生物か陸地で生活する生物しか暮らすことができません。
水辺ビオトープを作ろう!~計画編~
工事を行うことなくホームセンター等で購入できる資材を使い、コストや時間がかからないという制約条件のもと、トンボを呼ぶために2つの案を考えました。

案①は洗濯機用かさ上げ台を使用して高さを調整し、陸地・湿地・水中のエコトーンを生み出す作戦です。持ち運びすることを前提に、土の耐荷重をクリアし、レンガより軽量な洗濯機かさ上げ台を使うところがポイントです。

案②はトロ舟を2つつなげることにより開放水面が大きくなり、トンボの給水場所としての活躍が期待されます。トロ舟の境目にブルーシートを引き、一体化させます!
選ばれたのは・・・
公園協会さんとも話し合いをした結果、
「案② 開放水面が広い!トロ舟を2つつなげた常設水辺ビオトープ!」を作ることになりました。
決め手として、移動せず常設することで周囲の環境になじみ、よりトンボを呼び込みやすいと判断しました!
水辺ビオトープを作ろう!~実践編~
時間をかけて周囲の自然環境になじませ、トンボをより呼び込みやすくするため、生き物観察会の3カ月半前の6月初旬に都立青山公園に向かい、水辺ビオトープを作製しました!



計画した水辺ビオトープを無事に作製できました!
その後、ミソハギが開花し、水辺ビオトープ設置から1カ月半経過したときの様子です。
周辺の環境ともなじみ、あとは生き物が来るかどうか...
開催当日まで日々の管理を公園協会の皆さんに行っていただき、日々様子の情報交換や管理方法の検討を行いました。

次回!
ついに水辺ビオトープ完成!ドキドキの生き物観察会当日の様子をレポートします!