建てる裏にある『木への熱き情熱』VS『灼熱の森づくり』

「伐って、使って、植えて、育てる」 当社木造ブランド『モクタス』による活動の一部"環境貢献活動"に密着しました

建てる裏にある『木への熱き情熱』VS『灼熱の森づくり』

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こんにちは、未来LABO事務局です。

東急建設の植樹活動

神奈川県横須賀市に位置する「湘南国際村めぐりの森」。以前は民間企業による開発が行われていましたが、計画が見直され神奈川県に無償譲渡された経緯をもち、現在、県のコア事業として植樹事業を推進している地域です。

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図1 出典:湘南国際村めぐりの森[シルワ HP]

東急建設は2019年から、非営利型一般社団法人 シルワ様が主催する「湘南国際村めぐりの森植樹祭」に参加しています。木造・木質建築を拡充する一方で、持続的に木材を活用するためには、「伐って、使って、植えて、育てる」という森林の循環利用を適切に行っていく必要があります。

シルワ様の取組みは、経済林の植林ではなく、元の原生林に近い森林を復元しようとする活動が進められています。生物多様性の保全や回復に貢献できる活動の思想に共感し、継続的に参加しています。建設業は木材を使用するので、環境破壊に繋がると連想されることが多い業種です。この活動を支援することで、地球環境改善に寄与するとともに環境意識の啓発に取り組んでいます。

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図2 出典:森林・林業・木材産業のイノベーションの必要性[林野庁HP]

ですが、今回の密着取材は"植樹祭"ではありません。華やかな植樹祭の裏にある、汗と根性の森づくりを体当たりで取材したノンフィクションドキュメントです。

真夏の湘南 森づくり活動開始

 

 AM8:30 気温33.0℃ 

当日5時起きで都内から湘南まで駆け付けた筆者はこの時点で疲労困憊ですが、来たからには全力で体験します。

この酷暑の中集まったのは、当社社員+災防協役員・青年部会会社の皆さん、総勢8名。この暑さの中でも作業できる"気力""体力"ともに優れた選抜隊の方々です。森づくりの作業は、シルワ様にご指導をいただきながら進めていきます。

作業前に朝礼と祈願を行い、早速作業開始です。前半の作業は、「植樹で使用する藁の移動と整備」「草刈+水汲み」です。この藁は植樹後の苗木を安定させる"マルチング"に使用される素材です。雨で濡れているものは干して、朽ちてしまったものは除く選別をしていきます。次に開催される植樹活動で利用しやすいよう、様々な素材を並べていきます。

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AM10:30 気温34.7℃

前半の作業が終了。夏の湘南の日差しがアスファルトを照り付け、上からも下からも熱せられた風が熱波となって我々に襲い掛かります。途中に日陰で休憩を取っているものの、舗装された地面に出た瞬間、消し炭になるかのような暑さ。体感40℃を超える暑さを味わいました。しかし、まだ後半の作業が続きます。しっかり休憩を取り、後半の作業が待つ、山の頂上に移動します。

植樹2.JPG

AM11:00 気温34.5℃

山の頂上に移動し、後半は「植樹ポイントの準備」と「風の草刈り」の作業です。

「風の草刈り?ネコ型のバスが通っていきそうな名前」と疲れ切った私の脳はメルヘンな想像が膨らみますが、作業前にこの作業が果たす役割を基礎から学びます。

この草刈りを一言でいうと「自然の流れに逆らわず手助けする手法」です。[シルワ HP風の草刈り] 祖父母の畑では、「雑草は根こそぎ刈れ」が教えだったので、この考え方は新鮮です。大きく分岐してしまった枝や、木の成長に影響が出そうなツタなどを切り、植物に必要最低限の手助けをしていくような作業です。

草刈りと同時作業で、次回植樹するポイントの準備も行っていきます。一定の間隔で穴を掘り、細かく砕かれた砂状の炭を撒きます。更にその穴がふさがらないよう、風の草刈りで伐った木の枝を詰めます。地面から枝がみっちり生えている"生け花亜種"のようなポイントができました。一見異様な光景ですが、自然に優しい理にかなった方法があるのですね。

後半の作業は1時間ほど行いましたが、瞬く間に過ぎていきます。アスファルトの上と10℃近く体感温度が異なります。湘南の海から山に吹きこむ心地いい風を感じる余裕も出てきました。暑さに全く慣れていない人間も数時間で適応できるようです。

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PM13:00 気温35.4℃

後半の作業を終え無事下山しました。午前中のまだ比較的涼しい時間の作業ですが、終わるころには35℃越えの酷暑。山の中では余裕だった筆者も舗装された道の上に帰ってきたら、もう体力は虫の息。最後に頂いた氷が溶けかけたスポーツ飲料は、ここ数年で飲んだ飲み物の中で1番おいしく感じました。

最後に

今回の密着取材は、弊社の木造推進部からのお誘いで参加しました。木造建築に携わる者の"環境"や"木に対する思い"と"責任"を背中で語っているかのような気迫を感じました。また、この酷暑をものともしない屈強な「災防協役員・青年部会会社」の方々のご協力がなくては終わらなかった作業だったと思います。日頃から屋外で活躍する現場技術員や職人の方々の過酷さを身をもって体験させていただきました。植樹に向けた準備でしたが、この地道な努力が環境保全に繋がるという有意義な体験をすることできました。

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このコラムを読んで、「植樹ってこんなに過酷なの!?」と思われた方もいるかもしれませんが、植樹祭は毎年5月と11月の活動しやすい時期に開催されます。清々しい森の空気を感じながら環境保全活動に参加してみてはいかがでしょうか。華やかな植樹祭の裏にある、当社の環境貢献事業をご紹介いたしました。未来LABO取材史上、最も過酷な密着取材でした。

 

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