CO₂排出を最大63%削減の低炭素型コンクリート「CELBIC」登場

セメント使用量を大幅に削減し、最大63%のCO₂排出量低減を実現する低炭素型コンクリート「CELBIC」。高炉スラグや再生骨材を活用し、環境性能と耐久性を両立。ESG経営や建物価値向上にも貢献します。
CO₂排出を最大63%削減の低炭素型コンクリート「CELBIC」登場
目次

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二酸化炭素の排出量削減は、建設業界にとっても喫緊の課題です。特に、コンクリートに使用されるセメントは製造過程で大量の二酸化炭素を排出し、日本全体の排出量の約5%を占めています。しかしながら、コンクリートは構造材として不可欠な存在であり、その使用を完全に避けることは困難です。このような背景から、環境負荷を抑えつつも必要な性能を維持できる材料として、低炭素型コンクリート「CELBIC」が注目を集めています。本記事では、CELBICの仕組みや特長、そして導入による効果について詳しくご紹介します。

CELBICとは?低炭素型コンクリートの特徴と開発背景


CELBICは、建設分野における脱炭素化を実現するために開発された、画期的な低炭素型コンクリートです。建築に不可欠なコンクリートは、その主要成分であるセメントが製造時に大量の二酸化炭素を排出することで知られています。CELBICはこのセメントの使用量を抑え、代わりに他産業から排出される副産物を活用することで、環境負荷の軽減を図っています。

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セメント使用量の削減によるCO₂排出量の低減


一般的なコンクリートに比べ、CELBICは最大で約63%の二酸化炭素排出量削減を実現しています。これは、セメントの代替として高炉スラグ微粉末を使用していることに由来します。セメントはコンクリートの容積では少数派でありながら、排出される二酸化炭素の大部分に関与しています。CELBICではこのセメントの使用比率を低減することで、全体としての排出量を大幅に抑制しているのです。

高炉スラグ微粉末の活用と環境配慮


高炉スラグ微粉末とは、鉄の製造過程で発生する副産物です。このスラグを有効活用することで、ただ廃棄されるはずの物質を資源として再利用し、資源循環型社会の実現にも貢献しています。CELBICではこの高炉スラグ微粉末を、使用目的に応じて10〜70%の範囲で自由に調整することが可能です。この調整によって、耐久性と環境性能を適切にバランスさせることができます。

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建築技術性能証明の取得と品質の確保


CELBICは単なる環境配慮型の建材というだけでなく、品質と性能が公的に証明されたコンクリートです。2021年には日本建築総合試験所より建築技術性能証明を取得しており、その安全性や耐久性についても一定の信頼が確保されています。これにより、公共事業や大規模施設での採用も進みつつあります。

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共同開発による普及と実績


CELBICの開発には、建設業界を代表する企業が参画しています。この取り組みの結果、すでに商業施設やオフィスビルへの採用が始まっており、具体的なCO₂削減実績も報告されています。これにより、低炭素建材としての信頼性と将来性が高まっており、建設業界全体での普及が期待されています。

CELBICの適用範囲と導入効果


CELBICは、単に環境性能が高いだけでなく、建築物の構造や用途に応じて柔軟に適用できるという大きな特長があります。スラグ比率の調整によって耐久性と環境性能のバランスを取ることが可能であり、それぞれの建築現場のニーズに応じた設計が可能です。また、再生骨材を用いた新たな展開も始まっており、さらなる低炭素化と廃棄物削減にも貢献しています。

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部位ごとのスラグ比率調整による柔軟な設計対応


CELBICでは、スラグの使用比率を10〜70%の範囲で調整することが可能です。これは、構造物の場所や役割に応じて、最適なバランスを持つコンクリートを設計できることを意味します。たとえば、地下部分では環境性能を重視し高スラグ比率(例:70%)とし、地上部分では耐久性を優先してスラグ比率を低く(例:20%)設定するといった使い分けが可能です。これにより、建物全体でのCO₂排出量削減と性能確保の両立が実現します。

耐久性と環境性能の両立


高炉スラグ微粉末は、中性化の進行が速くなるという特性がありましたが、CELBICではこの特性を考慮し、用途に応じて比率を適切に調整することで、耐久性の確保と環境負荷の低減を両立しています。また、スラグ使用による強度や作業性にも工夫が凝らされており、一般的な施工現場においても問題なく採用できるよう設計されています。

再生骨材を使用したCELBIC-RAの開発


さらに、資源循環の観点から、再生骨材(RC材)を活用した「CELBIC-RA」も登場しています。これは、解体された建築物から出る廃コンクリートを再利用した骨材を用い、さらなる資源循環型社会への貢献を目指した製品です。環境性と経済性の両立を図りながら、建築資材としての機能も確保するこの取り組みは、今後の建設業界において重要な役割を果たすことになるでしょう。

建築物の資産価値向上とESG経営への貢献


CELBICの導入は、単に環境負荷を軽減するだけでなく、企業のESG経営の推進にも寄与します。低炭素建材を採用することは、環境に配慮した企業姿勢として評価され、建物自体の資産価値の向上にもつながります。特に、長期的な視点で見たとき、環境性能に優れた建築物は、将来的な法規制や市場ニーズにも柔軟に対応できるため、継続的な評価を得る可能性が高まります。
建設業界における脱炭素化の流れは加速しており、その中でCELBICは、環境配慮と実用性を兼ね備えた次世代型コンクリートとして注目されています。セメントの使用を抑え、高炉スラグ微粉末や再生骨材を活用することで、二酸化炭素の排出を最大63%も削減可能な点は、非常に大きな意義があります。さらに、用途に応じてスラグ比率を柔軟に変えられる設計は、建築物の性能確保と環境性能のバランスを高次元で実現しています。

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CELBICの導入は、建物の資産価値を高めるだけでなく、企業のESG経営や持続可能な社会への貢献にもつながります。耐久性と品質が公的に認証されているため、安心して活用できる点も魅力です。
東急建設では、このCELBICを活用し、「カーボンゼロ」「廃棄物ゼロ」という未来を見据えた建設に取り組んでいます。建築に携わるすべての人にとって、環境と調和する建材の選択は、今後のスタンダードとなっていくでしょう。

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