電磁環境EMC試験室(電波暗室)

概要

本施設は国際規格に準拠した性能を持つ3m法電波暗室と小型電波暗室にて構成されています。EMC規格に準拠した各種測定に幅広く活用可能です。さらに、3m法電波暗室と小型電波暗室との間の開口部を利用した材料(建材、鉄筋コンクリート壁試験体等)の電磁波シールド測定を行うことができます。

試験室の特徴

  • EMC自動測定ソフトウェアにより高速にデータ取得可能
  • プリコンプライアンスEMIレシーバーを使用したプレ試験に対応
  • 床置型電波吸収体(高周波対応ピラミッドフェライト)により1GHz超のエミッション測定に対応
  • 小型電波暗室を併設し、材料(建材・フィルム・鉄筋コンクリート壁試験体等、最大500kg)のシールド測定が可能

仕様(3m法電波暗室)

サイズ

W6.2 × L9.6 × H6.0 m

ターンテーブル

Φ 1.5 m 耐荷重500kg

シールド特性

IEEE STD-299(MIL STD-285)準拠

磁界

150kHz~30Mhz:70dB以上

電界

150kHz~30Mhz:100dB以上

平面波

30MHz~6GHz:100dB以上
6GHz~18GHz:80dB以上

暗室性能

ANSI C63.4-2003(IEEE C63.4)正規化サイトアッテネーション(NSA) 30MHz~1GHz,±3.0dB以内
CISPR16-1-4 SiteVSWR 1GHz~18GHz(50MHzSTEP以下)、Site VSWR僅差 6dB以内

測定可能範囲(規格/周波数帯/アンテナ)

  • CISPR11,22 放射性/伝導性エミッション対応
  • 測定周波数帯:10Hz〜13.6GHz(EMIレシーバーの帯域)
  • 測定用機材:バイコニカルアンテナ/ログペリオディックアンテナ/バイログアンテナ/ホーンアンテナ/他 各種測定器・信号発生器
  • IEEE STD-299(MIL STD-285)準拠 材料(建材含む)の電磁波シールド測定(最大重量500kg):1GHz〜6GHz

用途

  • 鉄筋コンクリート壁試験体等、複合重量建材の電磁波特性実験
  • EMC規格に準拠した環境での機器から発生する漏洩電磁波の計測
  • EMC規格に準拠した環境での妨害電磁波にさらされた機器の動作確認

利用条件

計測器の操作は原則として当社が担当します。試験環境のみの貸し出しも可能です。
当社の定める安全管理規定などの諸規則を順守していただきます。

実績

  • 鉄筋コンクリート壁、乾式二重壁、石膏ボード、フィルム等の電磁波透過性能試験
  • 電子機器からの漏洩電磁波計測

料金・利用方法等

料金・利用方法等につきましてはお問い合わせ願います。