概要
高い剛性を有する大型反力壁・床とコンピュータ制御の油圧ジャッキから構成され、土木構造物や建築建物の構造性能を確認するための実験が行える施設です。柱や梁の構造部材をはじめ、接合部架構から最大5階建て高さ18mまでの実大建物の、大地震時における破壊過程を実験で確認することができます。これらの構造実験をもとに、より合理的な構造形式や既存構造物の大地震時の安全性を高める補強工法の開発を行っています。
装置および性能
- 反力壁1
-
幅13m × 高さ18m × 厚さ4.5m
- 反力壁2
-
幅10m × 高さ 8m × 厚さ 2m
- 静的アクチュエータ
-
3,000 kN 4基(ストローク±300mm)
1,500 kN 4基(ストローク±500mm)
- 油圧ジャッキ
-
3,000 kN 1基(ストローク+200mm)、2,000 kN 1基(ストローク+200mm)
1,500 kN 2基(ストローク±200mm)、1,000 kN 2基(ストローク±200mm)
500 kN 4基(ストローク±150mm)装置および性能の詳細については、お問い合わせ願います。上記の個々の装置を実験種別によりシステム化した汎用実験装置があります。以下に代表的な例を紹介します。
- 建研式加力装置
-
主に柱の耐震性能を調べるための装置で、試験体に逆対称となるモーメントが作用するように加力を行います。加力は3,000kNアクチュエータ2基により軸力を、1,500kNアクチュエータ1基により水平力を与えます。
用途
- 柱・梁・壁・接合部などの構造部位の加力実験
- 実大・縮小モデルによる構造物の加力実験
利用条件
施設に付属する機器の操作は当社が行います。
計測も原則として当社が担当します。
料金・利用方法等
料金・利用方法等につきましてはお問い合わせ願います。