
当社では、築25年経過した技術研究所(神奈川県相模原市)において、2016年から管理研究棟のZEB化に向けた改修に取り組んでいます。建築物省エネルギー性能表示(BELS)では、一次エネルギー消費量の削減率が60%となり、ZEB Readyの第三者認証を取得し、2018年度から本格的に運用を開始しました。
そして、ZEB化改修後の技術研究所は、『ゼロ・エネルギー・ビルのモデル建物』として広く公開しています。
改修後1年目となる2018年度のエネルギー消費の実績値は対基準値で76%削減となっており、この実績をもとに用途別や個々の要素技術ごとにエネルギー消費の実態を細かく精査しました。その結果、運用やシステムに関していくつかの改善項目を見出し、運用方法の見直しやシステムを修正しました。

(設計値と実績値)>
このたび、改修後2年目が経過した2019年度の最新の実績値では、創エネルギーを加えたエネルギー消費量は前年度実績値を10%削減し、既存事務所ビルの改修事例として国内トップレベルである78%削減を実現しています。
技術研究所におけるZEB改修では、再生可能エネルギーを積極的に導入し、「太陽(光、熱)、地中熱、燃料電池」から得られる3つの熱源を有効的に組み合わせる『トリプルハイブリッド熱源』を採用し、実証を続けています。
また、蓄熱槽、デシカント外調機、放射空調など様々な要素技術を導入し、設計から施工、そして運用といった様々なフェーズに対応したノウハウを積み重ねています。
当社は、『ZEBプランナー』として省エネルギーと快適性のさらなる向上を通じて、お客様のニーズにお応えするとともに社会に貢献します。
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太陽集熱システムの採用 -
水素エネルギー供給システムの採用
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地中熱ボアホールの採用(工事中) -
地中熱ボアホール(完成後、ヘッダー部)
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壁面に取り付けた太陽光発電パネル
適用先
- オフィスビルなどの新築/改修案件
- 学校、医療施設、ホテル等の非住宅系建物
実績
- 東急建設 技術研究所 管理研究・音響実験棟
その他、ZEBには達していない省エネ建物の設計案件 :14件
このようなお悩みを持っている方に最適な技術です
- テナント向けの賃貸オフィスビルを省エネ改修したい
- 地球環境にやさしい建物で環境に対する会社の取組みをアピールしたい
- 各種設備の更新時期が近づいているが、どこから手を付けたらいいかわからない
- 建物自体が老朽化しており、建て替えを含めた計画を検討したい
本技術の詳細につきましては
建築事業本部 設備統括部 設備設計部
zebAtokyu-cnst.co.jp (Aをアットマークに変更)
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