安全衛生への取り組み

安全衛生への取り組み

基本的な考え方

東急建設では、安全かつ健全な職場環境の実現のため「安全衛生方針」を掲げています。KPIを「安全指数」とし、「安全衛生マネジメントシステム」による継続的な安全衛生活動を推進するとともに、経営トップが中心となり「安全マネジメントの進化」の取り組みを推進しています。

安全衛生方針

当社は、経営トップの強いリーダーシップのもと、建設事業に関わる全ての関係者と協力し、店社(本社・支店)と作業所が一体となり、PDCAサイクルを回すことにより、安全かつ健全で、快適な職場環境を実現します。

1.安全最優先の実践

危険な状態や状況を黙認せず、危険回避の声掛け・注意喚起の声掛けや、作業を一度中止し安全対策の再確認を行い、災害事故の防止に努めます。

2.リスクの把握

業務に関連する安全衛生上の危険源となる危険有害要因を把握し、災害事故の防止に努めます。

3.重点実施項目の設定

  • 公衆災害、死亡災害、重大災害の絶滅
  • 墜落、転落災害の低減
  • 建設機械・クレーン等災害の低減
  • 崩壊、倒壊災害の低減

4.心身の健康の保持増進

当社の全従業員および建設工事に関わる人々の健康を促進し、ストレスの無い職場を形成します。

5.法規制等の順守

労働安全衛生関係法令等および社内規程を明確にして順守します。

6.システムの運用・改善

安全衛生マネジメントシステムを確立して運用し、継続的に改善します。

7.当社の全従業員および建設工事に関わる人々すべての協力の下に取り組みます。

改定日2023年7月1日

労働安全衛生マネジメントシステム

当社では、「建設業労働安全衛生マネジメントシステム(COHSMS)」を引用規格として、当社で行ってきた安全衛生管理の手法を店社(本社・支店)および作業所における基本的事項に合わせて整理統合しています。
全社安全衛生方針にもとづき、毎年度、安全衛生目標および施策、行動計画ガイドラインを全社へ発信。店社にてこれらに沿った安全衛生目標・計画を構築し、作業所にて自主的な安全衛生活動を展開して、労働災害の防止を図っています。作業所では毎日、毎週、毎月の安全施工サイクルを通じて、店社では主に安全衛生内部監査を通じて取組み内容を検証するなど、PDCAサイクルを活用した安全衛生管理水準の向上を図っています。

労働安全衛生に関するデータについてはこちら

労働安全衛生マネジメントシステムの概要図

安全衛生管理体制

緊急事態発生時の対応

当社では、労働災害や事故・火災等の緊急事態が発生した際は、関連機関への連絡や本支店・現場間で情報伝達がスムーズに行えるよう体制を整備しています。また、緊急事態発生時には、第一報を発生部署から直接情報発信し、経営層まで情報共有する体制を整えています。

事故発生時の緊急連絡フロー

安全衛生マネジメントシステムに基づく活動

当社が運用している「建設業労働安全衛生マネジメントシステム」(COHSMS)は、店社と作業所が一体となって「計画(P)-実施(D)-評価(C)-改善(A)」のサイクルを回して、継続的な安全衛生活動を推進する取り組みです。このサイクルの実施により、労働災害の防止を図るとともに、労働者の健康の増進および快適な職場環境の形成を促進し、安全衛生水準の向上を目指していきます。その一例として、作業所では「東急建設安全十則」を徹底し、安全確保に努めています。

認定証

東急建設安全十則

東急建設安全十則
  • まず現場 見ます 聞きます 確かめます
  • KYK 危険の感性 とぎすませ
  • 毎日の 現場巡視で 危険ゼロ
  • 作業中 危険な状態 黙認するな
  • 起こさない 手順順守で 墜(ついとうひ)
  • 高所作業 安全設備 まずチェック
  • 据付は 堅固な地盤に 水平に
  • 運転は 資格のある人 きめた人
  • 声掛けは 仲間をすくう 命綱
  • 守ります 現場ルールと 安全指示

安全マネジメントの進化

当社は、建設現場におけるさらなる安全確保と快適な職場環境づくりを目指し、2019年度より「安全マネジメントの進化」に取り組んでいます。中でも、従来行ってきた経営層による作業所安全衛生巡視をより充実させ、新たな安全対策の会議体設置により経営トップと作業所職員、協力会社の職長・安全衛生責任者との意見交換を活発化させるなど、作業所におけるさまざまな場面・段階でのコミュニケーションの強化に取り組んでいます。

  1. 経営トップの関与をより高めた安全管理体制の強化
  2. 安全施工サイクルの見直し
  3. コミュニケーションの強化
  4. その他の見直しとしてNEW COHSMS対応、新リスクアセスメントなど、最新のマネジメントシステムへの対応

経営層による安全衛生巡視

全社一体となった安全衛生の向上を目指し、年度を通じて経営層による安全衛生巡視を実施しています。
経営層自らが作業所に赴き、従業員・協力会社職長・作業員に安全衛生管理活動への積極的参加を直接呼び掛けるとともに、建設業労働安全衛生マネジメントシステム(COHSMS:コスモス)にもとづく各施策の実施状況を確認し、改善へ向けた指示を行っています。

経営層による安全衛生巡視

労働災害防止への取り組み・教育体制

安全衛生管理能力を継続して向上し、安全施工サイクルを維持するため、安全衛生教育体系を策定し、新入社員から30年次まで9段階の階層別に応じて安全衛生管理講座を開催しています。安全意識を高めるため、座学よりも実習型の教育を拡充し、「バズセッション」と呼ばれるグループディスカッションやグループワークを多く取り入れています。また、研修科目として石綿取扱い作業従事者、粉じん作業従事者や酸素欠乏等特別教育等、施工管理に必要な資格が取得できるものを採用し、より実践的な教育を行っています。

労働災害防止への取り組み・教育体制

協力会社との連携

作業所の安全衛生管理は、パートナーである協力会社との連携が欠かせません。当社の工事に従事する協力会社で組織された東急建設(株)災害防止協力会と連携を図りながら、優良な職長をマイスターとして認定する制度の運用や協力会社の事業主に対する安全衛生教育および作業所の安全衛生管理活動の一翼を担う職長に対し「職長安全衛生責任者能力向上教育」を行うなど、災害撲滅に向けたさまざまな活動を推進しています。
また、個々の技能者が、その有する技能と経験に応じた適正な評価や処遇を受けられる環境を整備するため、配布するICカードを通じ、就業履歴や保有資格等を業界統一のシステムに蓄積する「建設キャリアアップシステム」について、当社は日建連が設置する建設キャリアアップシステム推進本部の幹事会に参加し、この推進に積極的に協力しています。

改善事例発表会の実施

当社では、東急建設(株)災害防止協力会との共催で、「安全」、「環境」、「品質」、「コスト」等をテーマとした「改善事例発表会」を開催しています。この取組みは、労働災害、品質事故を未然に防止するための好事例や改善事例を全社に水平展開していくことを目的として、2005年から毎年開催しています。
当社と協力会社との連携を強化し、技術の向上や知識・ノウハウの共有と次世代への伝承をテーマとして、現場と協力会社が共同で発表。この活動を通して、東急建設と東急建設(株)災害防止協力会はさらなる連携を深め、無事故・無災害に努め、品質事故の防止に取り組んでいきます。

改善事例発表会の実施

ラジオ体操[第バ](ラジオ体操第1×ダイバーシティ)

コミュニケーション強化の一環として、ナレーションをアレンジしたラジオ体操を制作しました。標準語と津軽弁、名古屋弁、大阪弁、博多弁の4つの方言と、英語、中国語(2種)、インドネシア語、タイ語、ベトナム語、ミャンマー語の7つの外国語、計12パターンを制作し、作業開始前の朝礼で活用しています。多様な就業者が混在する建設現場の災害撲滅を目指してまいります。

ラジオ体操[第バ](ラジオ体操第1×ダイバーシティ)