環境への配慮

環境方針

環境への配慮に関する基本的な考え方

当社は、地球環境の保全に全力を挙げることを1997年に制定した「環境憲章」で宣言しました。
また2015年に採択されたSDGsや企業のESGへの関心が高まる中、2019年にこれまでの「環境方針」を改定し、「環境と経済を両立させ、持続可能な社会の実現に向けた環境配慮経営を推進する」こととしました。
そして2021年3月、新たに制定した「VISION2030」では、“環境”を企業ビジョンの中心に掲げ、「脱炭素社会の実現」「循環型社会の実現」「生物多様性保全に向けた取り組みを推進すると共に環境教育を充実」「良好な環境を維持するためサプライチェーンへの働きかけを推進」を中心に据えて取り組むとともに、マネジメント体制の見直しや、情報開示の充実等を含めた取り組みを一層強化していくこととしています。
さらに2022年2月には、「長期経営計画 "To zero, from zero."」のもと、推進する4つの取り組みを「エコ・ファーストの約束」として宣言し、環境大臣から「エコ・ファースト企業」の認定を受けました。

当社は1999年に環境マネジメントシステム(ISO14001)を導入し、2004年より国内部門統一のマネジメントシステムに拡大しました。

環境憲章

基本理念

東急建設は快適な地球環境の保全に全力をあげて努める

当社は、「わたしたちは安心で快適な生活環境づくりを通じて一人ひとりの夢を実現します」を存在理念として、生活環境の整備に重点を置いた事業を行っています。 行動指針に基づく事業活動を推進し、快適で持続可能な地球環境の保全に全力をあげて努めてまいります。

行動指針

1.環境に配慮した建設活動の推進

地球温暖化防止、生物多様性保全、資源有効利用などの環境に配慮した建設活動を推進します。

2.教育・啓発と広報活動の推進

社員に対する環境教育を実施して社員の環境に対する意識改革を促し、環境保全活動の重要性と意義を周知徹底します。また、環境に対する取り組みを社外にも公表します。

3.社会との協調

地域の環境保全活動や学会・協会活動への参加を通じて社会に対する責任を果たします。

4.技術開発の推進

環境保全に関わるハード技術の開発や環境影響評価技術手法、環境管理手法などのソフト技術の開発を積極的に行い、環境保全に貢献します。

環境方針

当社は、汚染の予防及び環境保護に努め、環境と経済を両立させた「持続可能な社会」の実現に向けて環境配慮経営を推進します。

1.法規制及び利害関係者との約束の明確化と順守

順守すべき法規制及び利害関係者との約束などを明確にし、それらを守ります。

2.リスク・機会への取組み

当社を取り巻く状況、事業活動の要素と環境との関係、法規制及び利害関係者との約束などに関連するリスク・機会を見出し、そのリスクの低減を図るとともに、機会を増やしていきます。

3.環境配慮企業としての取組み

  1. 環境保全活動および環境負荷低減活動の推進
    • 大気・土壌・水質の汚染防止
    • 騒音・振動・粉塵の発生抑制
    • 生物多様性保全の実施
    • 温室効果ガス・建設副産物の排出抑制
    • 資源・エネルギーの有効利用
  2. 環境技術の開発・高度化、活用の推進
  3. 地球・地域環境に配慮した設計の推進
  4. 事業活動全般をとおして、地域への貢献

4.環境配慮推進体制の充実

環境に対する社会ニーズの高度化に対応するため、環境配慮推進体制をより充実させていきます。

5.システムの運用・改善

環境マネジメントシステムを確立して運用し、継続的に改善します。

改定日:2023年7月1日

環境マネジメント

管理体制

  1. 全社マネジメントレビュー
    代表取締役副社長を議長とし、本社の各本部長が参加して、全社の環境マネジメントシステムの運用状況・問題点および是正対策について年2回協議を行い、結果は中央環境委員会に報告されます。
  2. 中央環境委員会
    代表取締役副社長を委員長とし、本社の各本部長が参加して、環境全般にわたる主要事項に関する取り組みの可否、方向性について年2回協議を行い、結果はサステナビリティ委員会に報告された後、取締役会に報告されます。

環境マネジメントシステム外部認証

1999年に環境マネジメントシステム(ISO14001)を導入・認証取得し、これまでに8回再認証審査を終え、認証登録を維持しています。

再認証及び登録拡大(海外の建設活動)の承認を受け、登録更新した2023年12月時点で、環境マネジメントシステム認証を取得している事業所の割合は単体で100%となります。

環境リスクの評価・管理プロセス

現在喫緊の課題となっている気候変動に関し、TCFDに賛同し、移行面および物理面で事業に与えるリスクと事業機会について抽出し、取り組みを進めています。環境全般に対しても環境側面を特定し、環境および会社の持続的発展に与える影響をリスク・機会の両面で検討した結果を著しい環境側面として取り上げ、目標事項として日常業務に取り込み、ISO14001のシステムの中で改善を行っています。現在喫緊の課題となっている気候変動に関し、移行面および物理面で事業に与えるリスクと事業機会について抽出し、SBTで掲げた取り組みを始めています。また環境全般における当社の重要項目を特定し、環境および当社の持続的発展に与える影響をリスク・機会の両面で検討。特に重要性の高いCO2排出量削減や産業廃棄物の削減などの項目に対しては、目標を設定し日常業務に落とし込みISO14001のシステムの中で改善を実施しています。

エコ・ファーストの約束

「エコ・ファースト制度」は、環境分野において「先進的、独自的でかつ業界をリードする事業活動」を行っている企業(業界における環境先進企業)を環境大臣が認定する制度です。当社は、2022年2月に、「長期経営計画 "To zero, from zero."」のもと、推進する4つの取り組みを「エコ・ファーストの約束」として宣言し、「エコ・ファースト企業」の認定を受けました。

エコ・ファースト制度とは(環境省)

エコ・ファーストの約束

東急建設の「エコ・ファーストの約束」〈概要版〉

1.脱炭素社会の実現への取り組み

  • 温室効果ガス排出量(SCOPE1・2)を、2030年度に30%、2050年度に100%削減
  • サプライチェーンからの温室効果ガス排出量(SCOPE3)を、2030年度に30%削減

2.循環型社会の実現への取り組み

  • 2030年度に最終廃棄処分率を3%以下、2050年度にゼロを目指す

3.生物多様性保全に向けた取り組み

  • 2026年度までにeco検定の全社員取得を目指す

4.サプライチェーンへの働きかけ

  • 施工時の省エネ、廃棄物発生抑制、資材の有効利用、プラスチックの適正廃棄の要請
  • 再生可能エネルギー電力導入の推進

生物多様性指針

当社は事業活動において生物多様性の保全・回復と生物資源の持続可能な利用が不可欠であるとの認識のもと、「生物多様性指針」を制定しています。
生物多様性指針はこちら

環境法規制の違反

2023年度において、環境に関する重大な法令違反の事象はなく、罰金等は発生しておりません。