さまざまな現場で
活躍が期待されるロボット

当社では、建設作業の安全性確保や生産性向上のためにメカトロニクス技術を駆使した自動化工法の開発を進めてきました。要素技術の組み合わせとゼネコンならではの発想と経験値を活かした、ユニークなシステムがいくつも生まれています。ここではいま開発が着々と進んでいる3つのロボットを紹介。数十年後を見据えた「月面ロボット」と、近い将来の実用化を目指して開発が進められている「選別ロボット」「トンネル点検システム」です。

建設会社の発想を活かした月面ロボット

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当社では、JAXAが計画している月面基地建設に用いる「月面ロボット」の研究開発に関わっています。もともと想定していたのは、月面を掘り返して空間をつくり、その上を砂で覆う工法でしたが、月面上の条件では、掘ったそばから砂が落ちてくる非常に堀りにくい環境であると考えられるので、私たちは発想を転換し、土嚢を積んで壁を作る方式を提案しました。建設会社ならではの発想だと考えています。土嚢の重さのほとんどを占める土は月面上で調達できるため、地球から運ぶ材料を少なく出来るメリットも大きいです。月の模擬砂を使った遠心模型実験では、土嚢が倒壊する圧力や崩れやすい個所などを把握し、十分な安全を確保できる構造に一定の目途がつきました。

解体現場を
より安全・効率化する選別ロボット

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建設工事では建物を解体する作業もあります。その際に出た廃棄物を、安全かつ効率的にリサイクルするために開発したのが「選別ロボット」です。コンクリート塊、金属くず、木くず、廃プラスチックが混ざった状態の廃棄物を、画像処理で判断し、品目ごとに選別します。同様の選別システムは他社でも開発されていますが、私たちの選別ロボットの優位性は、廃棄物を掴まずに押して動かすことで多様な形状を扱える点、さらに有害なアスベストを含んだ建材の選別にも対応していること。そして何と言ってもシステム丸ごとトラックで運搬できる可搬性の高さです。

職人の技術を
ロボットで再現した点検システム

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内閣府が主導するSIPインフラ維持管理・更新マネジメント技術(管理法人:NEDO)のプロジェクトの中で私たちが開発しているロボットが、「トンネル全断面点検・診断システム」です。道路トンネルの点検は、技術者が目視とハンマーでの打音で行っていますが、これをロボット化しました。この開発で最も難しかったのは、人がハンマーを打つ動作をロボットで再現するのに苦労したことです。一方、人間が目視で行っていることを画像処理で行うため、奥行きと色の情報を組み合わせてトンネル表面のひび割れを自動で見つける方法にも工夫を凝らしました。2018年度からは本格的な実証試験を行います。このシステムが稼働すれば、交通規制をほとんど必要とせずにトンネルの点検が実現できると考えています。

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井上 大輔

プロダクトデザイングループ

重機遠隔操作、廃棄物選別、月面基地建設に関わるロボット研究開発を経て現在に至る。工事現場の生産性向上を目標に、ドローンやAIに関する研究開発を担当する他、ICT・IoT技術を活用した現場支援にも取り組んでいる。

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