付加価値の高い
国産パプリカを目指して

マリネや肉詰め等、フレンチやイタリアンのレストランでパプリカを用いた料理を食べた経験があるかと思います。最近ではファミリーレストランや和食のお店でも、彩りの良いパプリカを使ったメニューが供されるようになりました。とはいえ、日本での消費量は一人あたり平均で年間2個です。欧米では10個なので、まだまだ伸びる余地はあります。現在流通しているものは、韓国やニュージーランドからの輸入が多く、新鮮で安心の国内産パプリカという付加価値を私たちは創出していきたいと考えています。

「ゼネコンでなぜパプリカ栽培?」

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私たちは本業である建設業の関わりで、「土地」や「地域振興」に関する情報に長けており「この土地はどのようにすればもっと活用できるか?」、あるいは「この地域の産業として何が有利か?」という発想が生まれ易い状況にあります。また一方で、高齢化少子化が進行する日本にあって、ゼネコンの従来のビジネスモデルだけではなく、新しい事業を興していくべきだという事情もあります。既に広く栽培されている作物に後発で参入するよりも、日本ではあまり一般的ではないパプリカを手掛け、自分たちで新しい市場を形成しようというのも当社らしいと思います。

オランダの技術とゼネコンの工程管理

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当社は2013年より「植物工場」ビジネスに着手。その第一弾がパプリカでした。茨城県美浦(みほ)村に、植物工場におけるパプリカ栽培の先進国であるオランダから施設を導入。土壌の代わりにヤシガラを敷き詰めたベッドを用い、その上に人造鉱物繊維であるロックウール製のキューブを置き、そこへ給液をしてパプリカの苗を育てます。従来型農業と異なるのは、2ヘクタールという広大な植物工場をゼネコンが得意とする工程管理で運営し、収穫したものをグループに属する当社ならではの営業力で流通に乗せることだと思います。現在、5期目の収穫期ですが、単位面積当たりの収量は、全国トップクラスの実績を誇ります。

工場とはいえ「生ものをつくる」難しさ

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「植物工場」と言いましたが、パプリカの栽培は太陽光が不可欠ですし、コストに配慮しながら温度管理を行う上でも完全閉鎖型は困難です。そのため、パプリカ栽培は気候の影響を受け易く、また外部から虫等が入るリスクにも対応しなければなりません。このような点で技術的なハードルが高くなっているのです。今後はそのような課題を解決していくと同時に、安全安心でより美味しい付加価値の高いパプリカの開発および安定供給を実現していきたいと考えています。

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荒川 竜太

研究企画グループ
オープンイノベーションによるパプリカ栽培技術の開発

農学系を専攻し大学院を修了後、メーカー勤務を経て再び大学院に戻り博士号を取得。その後、東急建設へ入社。技術研究所研究企画Gに所属し、研究開発の企画・管理業務をする傍ら、自身もパプリカの植物工場事業に関する研究開発に取り組んでいる。

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