鉄道高架橋の
安心・安全を支える独自工法

鉄道は我が国の交通・物流を支える必要不可欠なインフラです。日本の地形は起伏に富んでおり、また都市部の多くの路線で高架橋が用いられています。その安心・安全を確保するための補強工事において、当社の技術力・開発力が真価を発揮しています。ここでは、工事現場での作業を熟知したメンバーの声と技術研究担当者の創意を結集して生まれた斬新な発想の二つの技術「アーチサポート工法」と「CBパネル工法」について紹介しましょう。

強度と施工性を満たす
アーチサポート工法

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鉄道の高架橋のうち、鉄筋コンクリート梁の部分を補強するために開発された技術です。開発の起点は、京浜急行電鉄の横浜−南太田駅間の高架橋補強工事のコンペに参加したことです。営業責任者、現場技術者、設計技術者がブレーンストーミングを行い、(1)充分な強度を確保できること、(2)施工がし易く短工期・低コストが実現できること、(3)完成後の美観——この3点を全て満足する工法を模索して辿り着いたのが「アーチサポート工法」でした。アーチ状の鋼板(アーチサポート)を導入することで、大掛かりな型枠工事が不要となります。アーチサポートが工事中は型枠の役を果たし、工事後は補強材・エクステリア材になるのです。

美観の上でもメリットのある工法

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アーチサポート工法の工事手順は、高架橋の柱と、梁がなす角の部分に曲げ補強用鉄筋を渡し、それを覆うようにアーチサポートを設置します。さらに、梁の側面にせん断補強用鉄筋を取りつけこれをアーチサポートにボルト接合します。そして、鉄筋を埋め込むようにコンクリートを打設して完成です。アーチサポートには亜鉛メッキ塗装を施しているため、鋼材のメンテナンスは基本的に不要。亜鉛メッキは次第に風合いが出るので、アーチサポートの柔らかいカーブの形状と相まって、美観的にもメリットがあります。京浜急行電鉄の案件では工事延長3.6kmの高架橋にアーチサポートが施され、その下の空間にはテナントが入り、雰囲気豊かな景観が出現しました。

Combination工法の進化形、
CBパネル工法

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当社では、従来式の鋼板巻立て工法に代わり、RC巻立て工法の基幹材料であるコンクリートを吹付け施工し、かつ帯鉄筋を分割化することで作業性を向上させた「CBフープ工法」により多くの実績を重ねてきましたが、そのさらなる進化形として登場したのが「CBパネル工法」です。レジンモルタル製のプレキャストパネルを採用することで、帯鉄筋の組立と型枠作業を省略し、現場での溶接や塗装等も不要になります。熟練工でなくとも扱い易く、現場付近の環境への配慮も最小限で済みます。高架橋の周囲をCBパネルで囲い、隙間に繊維補強モルタルを充填することで補強ができ、工事後にコンクリートがひび割れるリスクもありません。

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黒岩 俊之

土木研究グループ

入社後、すぐに高速道路の現場に配属され、1年半ほど現場監督を経験。公益財団法人鉄道総合技術研究所への出向を経て、技術研究所や本社の技術支援部門で技術開発や現場支援業務を行ってきました。現在は土木部門の構造系研究開発のリーダーとして、新技術の開発・開発した技術の普及・施工現場に対する技術指導を行っています。

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