目に見えない現場周辺の地盤挙動を
モニタリングする

建物を建設するにあたり、配慮すべきことの一つとして鉄道等の近接構造物(周辺地盤)への影響が考えられます。特に大規模・大深度掘削を行う場合は、一般にその下方の地盤の隆起と沈降が複雑な挙動を繰り返すことが知られています。これをモニタリングして、工事の安全性・合理性を評価し、かつ、近接する構造物への安全性を確保しながら工事を進めることが大切です。そのために、当社が開発したのが「コアセンサー」による地中歪みのモニタリング手法です。
学会での発表も行い、優秀論文として表彰も受けました。

渋谷再開発工事のために考案された
「コアセンサー」

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当社の技術の多くは、建設現場の具体的なニーズや疑問と向きあうところから始まります。ここで紹介する「コアセンサー」も例外ではありません。渋谷は当社のホームグランドでもあり、東急グループにとってもとりわけ重要な街です。この渋谷で大規模な再開発が進んでおり、当社でも数々のプロジェクトに着手しています。渋谷は多くの鉄道が入り組んで通っており、それと隣接する地域に構造物をつくるには工事による地盤の変状をリアルタイムにモニタリングする必要があります。そのために私たちが考案したのが、掘削した土質サンプル(コア形状の土塊)にセンサーを取り付けて埋め戻す「コアセンサー」でした。

土質サンプルに
センサーを貼るという発想

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渋谷は地下15メートルほどで土質が硬くなります。この層から採取した土質サンプルには、工夫をすることでセンサーを取りつけることが可能です。脆い土質ではできませんので、まさに渋谷という場所に適したモニタリング方法といえるでしょう。センサーは「歪みゲージ」と呼ばれる防水性の箔ゲージで、さまざまな角度で何枚も取りつけることによって、地層が歪む方向とその大きさを数値化できます。歪みゲージによるモニタリングはそれ以前から行われていましたが、掘り出したサンプルに取り付ける点が「コアセンサー」の大きな特長です。周囲の地層と同じ土質のため、より正確な挙動が解るのです。

ゼネコンならではのアイデアに学会で注目

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「コアセンサー」によるモニタリングは、実際に掘削工事をしている現場での作業になるため、作業を行う人たちの理解と協力が不可欠です。センサーを制作しているメーカーでは、土質サンプルにセンサーを取り付け、それを埋め戻すという発想は出て来なかったと思います。ゼネコンの中でも、鉄道隣接地域での工事を多く手掛けてきた当社だからこそのアイデアかもしれません。既に渋谷の3つの現場でコアセンサーによるモニタリングを実施し、得られたデータと併せて地盤工学の学会で発表を行いました。独創性と成果が評価され、優秀論文賞を受賞しました。

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中沢 楓太

基礎・構造グループ
コアセンサー

入社1年目はマンション新築工事の施工管理に従事していました。2年目からは本社の現場支援部署に所属して、主に大型現場の地下工事支援を行っていました。9年目から技術研究所の基礎・構造グループに所属して研究開発業務を行いながら現場支援も行っています。

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