大型風洞施設を用いた
風環境予測および耐風設計

地震が多く発生する我が国では、地震に対して安全な建物を設計することは勿論重要ですが、超高層建築物や大スパン建築物など風に敏感な建物も多く、「風」に対して安全な建物を設計することも必要です。また、耐風設計だけでなく、建設事業によってもたらされる周辺地域の風環境の変化を予測し、適切な対策を講じることは生活環境を保全する上で極めて重要なことです。当社の技術研究所は、建設業界でも最大級の大型風洞実験施設を保有し、自社の設計施工案件のみならず、社外からのさまざまな実験依頼にも対応しています。

風洞実験施設の概要

img

当社は神奈川県相模原市の技術研究所内に、大規模な風洞実験施設を備えています。測定部の断面は高さ2.3メートル、幅3メートル、全長約117mにわたる風路内を風が循環するタイプの風洞を使用しています。風速は秒速1メートルから40メートルまで調整が可能で、風洞内に設置された送風機により風を発生させ、測定部に設置した風洞実験模型に作用する風圧力や模型周辺の風速などを計測します。計測した膨大なデータ群は技術研究所で所有するハイスペックなコンピュータで分析します。

風に強い建築物と
心地良い風を創造する

img

模型実験では、建築物に作用する風荷重を調べるための「風圧実験」やビル風の発生を予測し、対策を講ずる「風環境実験」などが多く行われます。「風圧実験」では、対象模型の表面に設けられた風圧測定孔に作用する風圧を測定し、実験で得られた風圧力は、建物の柱や梁などの構造骨組の断面を設計したり、窓ガラスなどの外装材の板厚を設計したりするのに利用されます。一方、「風環境実験」では、対象建物の周辺道路などに風速センサーや風向旗を設置して、計画建物が建設される前と後で風の状態がどう変化するかを確認します。ビル風など強風が発生する恐れがあれば、防風植栽や屋根を設置するなど様々な防風対策を施し、設計に反映させています。

大型風洞の利点を活かした実験が可能

img

当社のように大きな風洞を用いることで、模型の縮尺を大きくしたり、模型化範囲を広くしたりできるメリットがあります。また、強風時にバルコニーの手摺や外装ルーバーから不快な音が発生する「風騒音」の問題が生じることがありますが、当社の風洞を用いれば、実物大の試験体を設置して事前検証することも可能です。

img

本田 宏武

温熱・風グループ
風洞実験(風環境、耐風設計)

大学院修士課程修了。コンクリート材料の研究開発だけでなく、現場での施工管理を経験。現在は様々なプロジェクトの風環境予測や耐風設計に関する技術支援を手がけるほか、建築外装材に作用する風圧力をテーマとした研究開発にも取組んでいる。

技術紹介トップ

RECRUIT

採用情報

  • 募集要項
  • 俺得エントリーシート採用