1年目の挑戦録

入社式を経て、100人弱の同期入社の仲間とともに、基礎的なビジネスマナーや仕事の基本知識、会社の理念等を学ぶための導入研修に参加しました。グループワークがあり、役割分担して名刺交換から商談に至るデモンストレーションをしたり、忘年会の企画を立てて案内したりするといったものもありました。
その後、職種別に分かれての研修となり、土木系職種では当社技術研究所で測量実習や土木工事の作業所見学などを実施しました。

現場実習（第1クール）は、都内のシールド工事現場でした。この現場には、土木の同期とともに2人が配置され、それまで職種別研修で一緒だった同期とは別れることになりました。初めて施工管理業務を経験することになりましたが、使われている用語が全くわからず困惑。先輩と作業員さんの会話が、暗号のように聞こえていました。本来は作業員さんに指示を出す役割ですが、言葉を理解するのに精一杯。ひたすら先輩に教えていただく日々でした。現場実習（1クール）が終了後は本社へ戻り、同期共にコンクリートの打設を実習形式で学ぶなど職種別研修を行いました。

9月に鉄道に関する教育研修を受けました。成田にある鉄道工事に関する外部の研修施設を利用し、1泊2日のスケジュールで実施されたものです。鉄道土木は鉄道の安全運行を大前提とするため、さまざまなルールが定められており、そのルールに則った工程の組み方などを学びました。
また、静岡県の外部研修施設を利用した5泊6日の測量研修も行われました。
10月になって品川の鉄道工事現場で、現場実習（第2クール）を受けることになりました。線路の高架化工事に取り組む現場でしたが、まだ本格工事の準備段階。鉄道土木の現場は決まりごとが多いので、その詳細について学ぶ期間となりました。

11月に入ると、先輩の指導のもとではありますが、担当業務を任されるようになりました。丁張や測量を担当し、学生時代の経験があったこともあり、大きなミスなく対応できました。
12月からは、覆工板設置工事の現場管理を担当することになり、写真撮影、歩掛、測量などを実施。業務の幅が広がる中で、工事作業と並行して撮影や測量を行う必要があり、タイミングを誤ってミスを重ねてしまうこともありました。
年末年始の休暇を挟んで、1月には現場実習に加え、本社で3日間の研修を受講。パワーポイントで資料を作成し、現場実習報告会で発表を行いました。

2月、現場実習先だった鉄道工事現場に、そのまま本配属が決定。資材の発注を担当するようになったのですが、不要なものを大量に買ってしまうなど、またもや失敗。いわゆるホウレンソウ（報告・連絡・相談）が不足していたと反省しました。それ以後、同じミスをしないようにと心がけています。
3月に入り、いくつかの工種を任されることになり、作業員さんと打ち合わせする機会が増えました。施工図の作成、資材発注、書類作成なども担当、本格的に仕事に参加することができるようになりました。

入社式を経て、2週間の全体研修を受けました。言葉遣いやメールの送り方などビジネスマナーを中心に、社会人としての立ち居振る舞いについて学ぶものでした。
その後、職種別研修を受けました。私の場合は土木分野です。渋谷の都市土木に関わる工事、世田谷区の鉄道土木工事の2ヶ所の現場見学会に参加し、そこで働く先輩社員から業務内容や仕事のルーティーンについて教わりました。
5月も引き続き職種別研修を受けました。コンクリート、構造力学、土質力学等を学ぶ座学のほか、技術研究所での測量実習にも参加。測量は学生時代に学んでいましたが、実務での測量の難しさと重要さを痛感しました。

現場実習（第1クール）は、関西支店のトンネル現場に行くことになりました。人生初の施工管理業務を体験することになりましたが、右も左もわからず、最初は先輩の後を付いて歩くだけでした。
7月に入り、施工管理の担当者として仕事を振ってもらえるようになり、作業員さんと少しずつ専門的な会話ができるようになりました。
土木の同期はそれぞれ全国の現場に派遣され、しばらく会う機会がありませんでしたが、休暇明けに本社で数カ月ぶりに再会。各自の現場を紹介する報告会が開催された後、ともに職種別研修を受けました。

9月は8月に引き続き、土木系職種の同期とともに、職種別研修を受けました。技術研究所でコンクリート実習を受けたことが印象に残っています。コンクリートの打設に必要なことにイチから取り組むものです。測量、型枠作成、足場組立、ミキサー車を呼んで打ち込みといった一連のことを同期の仲間と力を合わせて実施しました。
10月には約2週間、土木系の設計部門で研修を受けました。そこでは土木設計職の先輩方がどのような実務をされているのかを学び、業務のお手伝いも行いました。その後、現場実習（第2クール）として配属された現在の作業所で、施工管理業務に取り組んでいます。

11月から現場実習（第2クール）が始まりました。第2クールの実習先は本配属先になることもあるため、上司や先輩方も“教育する”というより、新人として戦力にするというスタンスなのだと感じました。
第1クールの現場では、先輩のお手伝い的な仕事が多かったのですが、第2クールの現場では、自分で一から計画し、施工まで担当するような仕事を任されるようになりました。
冬期休暇明けに同期が集まり、現場実習報告会が開かれました。8月の夏期休暇明けにあった現場実習報告会では、単なる現場紹介の内容でしたが、1月の報告会では現場でのトラブル対応の内容など掘り下げた内容で、仲間の成長を感じました。

2月、いよいよ作業所に本配属となりました。任される仕事量が増えるとともに、CADやSketchUpを用いて図面を作成する作業が増えるなど、質的な変化もありました。施工において詳細かつ分かりやすい図面作成が求められるのですが、不慣れなためやや苦戦しました。
3月になると、先輩がやっていた仕事を引き継ぐことが多くなりました。また、発注者による既済検査を初めて経験。検査書類の作成も行いましたが、検査の重要性だけでなく、今後に役立つ多くのことを学ぶ機会になったのではないかと思います。