Work & Person 職種紹介 / 建築系
人々の暮らしを支える建築物を、
革新の力で創造する
建築分野では、都市に価値を、暮らしに豊かさをもたらすという重要な役割を担っています。私たちの仕事は、建物の設計から施工、設備、さらには最新のデジタル技術を活用した管理に至るまで、幅広い分野にわたります。これらの職種では、技術力や創造性を駆使して、より安全で快適な空間を提供することを目指しています。お客様の要望に応え、社会に貢献できるプロジェクトに関わることができるのもこの職種の魅力です。また、各職種は専門性を深めながらも、チームとして一丸となりより良い未来を築く為の挑戦を続けています。
職種ごとの仕事内容と役割
建築施工は、設計図を元に建設プロジェクトの計画から完成までの全プロセスを監督・管理し、予定通りにプロジェクトを完成させる役割を担います。工事の進捗を管理し、安全性や品質を確保しながら、コストとスケジュールの調整を行います。具体的には施工計画の作成・資材や人員の手配・作業所での指揮監督・問題発生時の迅速な対応などです。また、関係者とのコミュニケーションを円滑にし、法規制や設計図に則った施工が行われるようにする責任も持ちます。
具体的な業務
- 施工計画の立案
- 所長・主任が中心となり、現場条件を把握・分析し、社内外の関係者と調整をしながら安全で効率的な施工方法とスケジュールを計画・立案し、工事の成功に繋げます。
- 工程管理
- 契約工期内に完成させるために工程計画を立案し、工事の進行状況を日々確認しながら、スケジュール通りに作業を進めるための調整を行います。問題発生時に早期に対応・解決します。
- 品質管理
- 設計図書に示された品質を保つために、材料や工法、仕上がりが基準に適合しているかの確認・検査を行います。各工種の管理し、高品質な建物を完成させることに繋げます。
- 安全管理
- 工事中の事故や災害を未然に防ぐために法律や基準に則った対策を立てて現場で実施し、協力会社の皆さんと工事に関する各種設備の安全を確保するなどの安全対策を行い、安全に関する教育も行っています。
- コスト管理
- 予算内で建設プロジェクトを完成させるために予算計画を立案し、常にコストを意識して予算を遵守し、より低コストで施工を行えるよう資材価格折衝などのコストの管理を日々行います。
- 協力会社との調整
- 協力会社をはじめとするサプライヤーとのコミュニケーションや連携を図り、円滑に工事が進むよう調整し、品質や安全・納期などを守るための管理を行います。
やりがいと成長
現場での達成感
完成した建物が街の一部として長く残り、たくさんの人たちが利用している光景を見ると、社会に貢献している実感を得られます。建物が完成して自身の努力が形になる瞬間は他では味わえない大きなやりがいです。
リーダーシップの発揮
現場での指示や調整を通じて、リーダーシップスキルが身に付きます。初めはうまくコミュニケーションをとれないこともありますが、やがて身につく現場をまとめる力が確実に自身の成長に繋がります。
活躍する社員
社内外に対する技術支援や技術開発で様々な課題を解決する部門です。採用部署としては、「建築技術部」と「生産技術部」があります。
建築技術部
技術企画グループ・構造躯体グループ・仕上環境グループで構成され、全社に対し幅広い技術支援を行っています。構造系・材料系・環境系を専攻されている方を歓迎します。
生産技術部
計画グループと技術グループで構成され、「様々な条件がある中で、設計図書に基づいた建物をどのように効率良くつくるか?」という課題に対して、施工計画の検討や施工生産性向上に繋がる技術開発を行っています。特に構造系を専攻されている方を歓迎します。
具体的な業務
建築技術部
- 技術支援
- 営業・設計・施工・カスタマー対応等のあらゆるフェーズで技術的な支援や課題の解決を行います。
- 技術開発
- 生産性向上・品質向上に目を向けた施工に直結する技術開発のテーマ抽出、開発を実施します。
- 水平展開
- 建設業界や学会などの外部情報収集および展開、社内向けの建築技術関連情報を作成して発信します。
- 技術企画
- 当社の技術戦略を誘導し、全社建築の技術開発推進と包括管理を行います。
生産技術部
- 施工計画
- 企画段階から入札まで、最適な施工計画および工程計画を立案し、プロジェクトの成功に貢献します。
- 営業支援・技術支援
- 営業部門と連携し、フロントローディング活動を行い、作業所の要請に応じ迅速に技術支援を提供します。
- BIM活用
- 施工計画のBIM活用を推進し、最先端技術で効率的かつ高品質な建設プロセスを実現します。
- 技術開発
- 施工生産性向上に関する技術開発や最新技術の導入を行い、安全性と効率性を高めます。
やりがいと成長
会社を「技術」で支える
新しい技術や設備を積極的に導入し、会社活動のあらゆる場面で活躍できます。社内外の人達と関わる機会が多く、信頼を得ることで成果を実感しながら仕事ができます。
幅広い分野の知識習得
建築全体に関わるエンジニアリング技術を幅広く学び、さらに自身の専門性を高めることができます。多様な分野での成長が見込めます。
活躍する社員
建物をつくるプロセスにおける課題をBIMなどのデジタル技術を駆使して解決する業務です。これまでの建物のつくり方そのものをデジタルによって変革(DX)することを目指し、営業~設計~施工~運用の各フェーズでのデジタルデータ活用の推進と開発、社内外への展開を行います。
具体的な業務
- BIMモデル作成・管理
- 必要なBIMモデルの作成や、建物をつくるプロセスでのデータの管理を様々なツールを駆使して行います。
- 営業プロポーザル支援
- BIMモデルを使って、建物の設計や施工計画の情報を顧客に分かりやすく説明するための画像や動画などの資料を作成します。
- 施工計画シミュレーション
- BIMを利用した施工計画の作成やシミュレーションを行い、効率的な施工を実現するための作業所支援を行います。
- デジタル技術開発
- 最新のデジタル技術情報を収集・検証するとともに、建物のつくり方そのものをデジタルで変革するための技術開発を行います。
- 設計と施工をつなぐ設計情報の
BIM化 - 施工で活用するための設計BIMモデルの作成や、ツールを活用した設計内容の確認を設計部署と協働して行います。
- デジタルファブリケーション
- BIMモデルなどのデジタルデータを、建築部材や製品を製造する加工機に連携して、自動加工を実現する取り組みを関連企業やメーカーと協働して行います。
やりがいと成長
最先端技術の活用
建築分野でデジタルに精通した人材は希少価値が高く、業務を通じてそれらのスキルを獲得して市場価値の高い人材として成長することができます。
様々な業務をデジタルでつなぐ
設計から施工までの広い範囲でそこに関わる様々な業務をデジタル技術でつないで効率化し、円滑に進める手助けをします。さらにDXの実現にも貢献していく、やりがいの大きな仕事です。
活躍する社員
建築設計は、建物の機能性・耐久性・デザイン性を考慮して、クライアントの要望に沿って建築物の設計を行う仕事です。立地条件を読み取り、計画したデザインを具現化し、建物が実際に使用される環境や状況を想定して設計に反映させることが求められます。設計した図面の許認可を取得する業務も行います。工事期間中は作成した図面通りに現場が施工されているか確認を行います。
具体的な業務
- 基本計画業務
- クライアントの要望を反映しながら、建物のボリュームやプラン、完成イメージを提案し、プロジェクト全体の方向性を決定します。
- 確認申請業務
- 法律や規制を遵守し、設計した内容が適法であることを確認して、安全かつ合法的な設計を行います。施工に先立ち、行政や確認検査期間の許認可を取得します。
- コストとスケジュール調整
- 設計段階の初期にスケジュールを作成し、各フェーズでコスト検証を行い、クライアントの予算に沿った提案を行います。
- 工事監理業務
- 作成した設計図通りに現場で施工されているか確認する業務です。材料の確認・施工方法の確認・出来形(仕上がり・必要寸法)の確認があります。
- 実施設計業務
- 仕様書や設計図面を作成し、見積りや施工に必要な設計図をまとめます。材料や機器類の仕様の選定もこのフェーズで行います。提案や詳細にわたり検討を行い、設計の具現化を行う業務です。
- 設計変更対応
- 進行中のプロジェクトで設計変更が発生した場合に迅速に検討を行い、関連する項目を調整の上決定に導きます。
やりがいと成長
クライアントの期待に応える
クライアントの要求や立地条件をふまえ、それに応じたプランやデザインを提供することで、完成した建物がクライアントや利用者から、直接的に評価される点にやりがいがあります。
クリエイティブな仕事
自分の手がけたアイデアやデザインが形になる過程に携わることができるため、想像力を活かした仕事に従事できる喜びや完成した時の喜びがあります。
活躍する社員
構造設計は、設計する建物に最適な材料、構造形式を選択して建物に作用する力を適切に評価し柱・梁などの建物の骨格を設計図書にまとめ、工事監理を通じて施工と協働してこれを具現化する仕事です。構造設計者の役割は、意匠・設備設計者、施工者と協働し発注者の要望や諸条件をバランスよく取り入れて、安全性に配慮しつつ使う人たちの満足度が高い建物を提供することです。
具体的な業務
- 構造計画
- 構造設計者は、建物のプラン・用途・建設地や使用性に配慮しながら、構造種別や架構形式、基礎形式を選択して、適切な構造計画を行います。
- 構造計算(設計図書)
- 構造設計者は、構造計画に基づいて顧客からの要望や基準法で求められる要求性能などが満たしていることを構造計算で確認して構造計算書としてまとめます。
- 構造図(設計図書)
- 構造設計者は、基礎・柱・梁の位置や構造計算によって決められた部材断面など、建物を造る上で必要な情報が記載された構造図を作成します。
- 工事監理
- 工事監理者は、設計者の意図を良く理解した上で建築工事が設計図書のとおりに工事が進められているかを確認することで、品質事故を未然に防ぐ重要な役割を担います。
- VE提案
- 当社が施工する他社設計案件などにおいて、品質を落とさず生産性を向上させながらもコストを下げる提案や、当社が保有する技術を設計に盛り込む提案を行います。
- 技術開発
- 構造設計をする中で、生じた課題や社会環境などに応じて新しい技術の模索を行い、技術研究所と協同して開発を行います。
やりがいと成長
技術的な挑戦
一つとして同じ建物がない中で、その都度知識・経験を設計に盛り込むことで、技術的な挑戦を楽しみながら問題を解決することができます。
高度な分析力の養成
解析モデルや解析結果の妥当性を確認するため分析力や問題解決能力が向上し、構造のプロフェッショナルとして成長します。
活躍する社員
設備は建物内の電気・空調・給排水設備など、施設が機能するために必要なものです。設計が顧客要求に基づき最適な設備システムを構築して設計図にまとめ、見積がコストの観点でチェックし施主合意を頂きます。施工は設計図に基づき建築担当者や協力会社との調整を行い建物の具現化をしていきます。
具体的な業務
- 設備設計
- 空調・電気・給排水設備など、建物内の設備を設計し、全体の機能性を高める計画を立てます。
- 環境に配慮したサステナブル設計
- 省エネルギー技術や環境に優しい技術を採り入れ、地球に優しい建物を造り上げます。
- 設備施工
- 設備が設計通りに施工されるよう、現場で施工管理を行います。安全・品質・工程・予算の管理が求められます。
- メンテナンス計画
- 設備の長期的な運用に向けて、定期的なメンテナンス・修繕計画を視野に入れた設計・施工します。
- 設備見積
- 設計図に基づき材料費や労務費などを積み上げ建設に関わるコストを算出し、予算に沿うよう仕様変更などの交渉をします。
やりがいと成長
人々の生活環境に直結する
この世に一つしかない建造物に、空調、電気、給排水などの設備を通じ快適性を与えます。大きな責任を伴う仕事ですがお客様や関係者とのやり取りを重ねて形にし、エンドユーザーに喜んでもらえることが魅力です。
設備の技術力の習得
建物の用途や規模が似通っていても、設備の中身は千差万別です。設備は知識だけでなく、実務経験を積むことで、設計・見積・施工の設備力が向上します。設備に軸を置き、建築に携わることで総合的な視野が広がります。
活躍する社員
研究開発(建築系)は、新しい建築技術や材料の研究および開発を行います。建築基盤技術や建築環境を探求し、持続可能で先駆的な建築施工技術や建物に関するあらゆる課題に取り組んでいます。
具体的な業務
- 建築材料
- CO2を低減するコンクリートや大型木造建築の耐火技術などを研究開発しています。施工現場を変革する挑戦に迫ります。
- 振動・音響
- 建物の安全性と快適性を高める最先端技術の開発に挑んでいます。地震対策から室内環境性能の向上まで技術開発に取り組みます。
- 構工法技術
- 建物の構造的な技術を研究開発しています。構造実験を通じて新しい構造形式の開発や、躯体施工の省力化に向けた取り組みに迫ります。
- 温熱環境・風
- 温熱環境分野では、居住空間の質の向上と省エネルギー化を目指し、風分野では風洞実験による高層建築物の風の影響評価などを行っています。
- 地盤・基礎
- 建物の基礎と周辺地盤の安全性向上と施工効率を高める新技術を開発、実験や解析を通じて解決策を探ります。
やりがいと成長
技術開発を通して現場に貢献
現場の課題を技術開発で解決し、現場に貢献することで、直接的な成果を実感できます。現場の要求に応え、実際の問題を解決することは、大きな達成感と満足感を感じる瞬間です。
苦労の先に
研究開発には想定通りに進まないことがあります。予期せぬ結果は研究者にとって貴重な経験となり、問題解決能力や分析力が向上します。こうした経験から得た知識や教訓は、研究者の成長に繋がる重要な要素です。また、苦労を乗り越えて成果を得た時の喜びは、研究者にとって大きなやりがいとなります。
活躍する社員
研修制度
- ー級建築士道場
- ”内定者から参加可能”で、資格学校のー級建築士講座を無償で提供します。資格学校の内容をさらに当社独自にブラッシュアップしています。
- 建築技術員年次研修
- 図面・工事計画・法律などのスキル・知識の向上を目的として、年次ごと研修を実施します。いずれは顧客のニーズを把握したうえで現場に反映できる人材を目指していきます。
- ジョブローテーション
- 入社5年目で内勤部署(品質管理、工事計画)を経験し、現場では身につけられない知識や広い視野を持つことができます。また、様々な部署の社員との人脈を広げることができるので、一石二鳥です。
- メーカー研修
(設備) - 1年次は基礎理解がメインですが、2年次以降はより具体的な実務のノウハウを学びます。各メーカーの実物の機械を間近で見つつ、機器の仕組みや選定について体験的に学習することができ、理解が深まります。
- 設計課題取組み研修
(建築設計・構造設計) - 設計課題に取組みます。設計課題は実際の物件(建物用途、敷地、条件など)を決めて、個人またはグループで取組みます。設計業務の一連の作業を行い、課題を完成後、部署内での発表会を実施します。業務の流れを掴むのにはピッタリです。
- 見積部・作業所研修
(建築設計・構造設計) - 施工現場、見積部などに派遣され、建築工事に関わるいろんな部署の業務を学びます。社内の人脈を広げることも可能です。設計業務にも必ず生かせる、必須の研修です。
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職種別研修について
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人材育成 パンフレット