Future Meeting 未来会議〜これからの東急建設 土木編〜
土木事業の未来を、
新しい技術と
若手活躍で切り拓く。
事業トップ
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M.M
- 入社
- 土木事業本部 事業統括部長
若手社員
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T.M
- 入社
- 土木施工
東北の復興道路や渋谷の地下工事などを経て、現在は東急線沿線補修の現場で補修⼯・耐震補強⼯に従事している。
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K.H
- 入社
- 土木施工
シールド⼯事の現場を経験し、現在は駅新築現場にて主にコンクリート構造物の施工を担当している。
所属・役職名は取材当時のものとなります。
多様なプロジェクトで
成長を支え、
若手の意見を
重視する企業文化
M.M
当社の土木事業は、鉄道工事を中心とした都市インフラの整備に強みがあります。都市機能を止めずに工事を進めるノウハウをはじめ、さまざまな技術を築き上げ、鉄道やインフラの整備・改善を通じて社会に貢献してきました。当社の特徴は、民間の私鉄グループの一員という枠を超え、グループ全体の中核を担うゼネコンであること。これは、他の鉄道会社を母体とするゼネコンとは異なり、当社ならではの強みと言えます。そのため、主力事業である土木事業においても、鉄道工事の売上比率は約3割。実は道路など、鉄道以外のプロジェクトの割合が比較的高く、幅広い分野での仕事に携わることができます。
多様なフィールドで経験を積めることは、これからキャリアを考える学生の皆さんにとっても大きな魅力になるのではないでしょうか。お二人は、当社のどんなところに魅力を感じていますか?
T.M
先輩が親身になって助けてくれるところでしょうか。最初の配属先が岩手の道路復興の現場でしたが、先輩が仕事の基本を丁寧に教えてくれました。ミスしても助けてくれて、面倒見の良さを肌で感じました。あとは、入社年次に関係なく挑戦させてもらえることも、東急建設らしさだと思います。現在は東急田園都市線の現場で補修・耐震補強などに携わっていますが、計画から竣工までチームで協力しながら裁量をもって進めています。
K.H
当社は若手の意見を尊重してくれる会社だと感じています。実は、今回で座談会は2回目なのですが、入社3年目にも研修の一環として、役員の方々と話す機会をいただきました。そのときも気を使うことなく、同期のみんなと会社の取り組みについて率直に意見を言わせてもらいました。ちょっと辛口なコメントも受け止めていただいたことが印象に残っています。
M.M
我々も若手から意見をもらいたいからね。もちろん、ただ聞くだけでなく、作業所の意見を会社の運営に反映させるためです。こうした意見交換を通して、働く社員の処遇改善や業務のムダを省き、働きやすさを追求する業務フローの改善も実現しました。「会社が動いてくれる」という実感を持ってもらえたら、さらに意見を言いやすくなる。そうやって改善のサイクルを回していけたらと考えています。
さらなる発展の鍵になるのが、
最先端技術の導入
M.M
公共工事に関しては、建設投資の面では横ばいの状況が続いています。ただし、物価や労務費の高騰が影響して、工事数は減少しています。道路事業者の動向としては、高速道路の4車線化を進める流れの中で、床版取替工事や更新工事の需要が今後も期待できるでしょう。東京都をはじめ、全国の都道府県ではインフラ整備をさらに進めなければならない状況です。鉄道工事については、コロナ禍で控えられていた設備投資が回復し、工事が増えてきています。この流れに乗るために、人員の確保と効率的な配置が今後の課題です。建設業界においては、30代後半から40代にかけての世代が少ないため、今後10年以内に急激に若返ることが予想されています。そのため、そのギャップをどう埋めるかが重要なポイントです。
当社は建築事業を中心に強みを持ちつつ、土木事業においても効率的な収益を目指しながら、確実に施工を進めています。限られたリソースの中で、デジタル化や新技術の導入を進めるとともに、品質の確保と生産性の向上を両立させることを重視しています。
T.M
作業所の視点でも、最先端の技術の導入は非常に重要だと感じています。初めて配属された作業所では、2D図面しかない環境で、担当工区の完成形がなかなかイメージできず、非常に苦労した記憶があります。
しかし、その後配属された渋谷の作業所は対照的で、ICT技術を駆使した最先端の環境でした。施工する地下躯体や仮設物に加えて、周辺の道路や埋設管、支障する構造物なども3D図面上に明記されており、完成形がすぐに把握できました。施工手順や対策すべき点が明確になり、若手でも理解しやすく、一人ひとりの生産性が確実に向上したことを実感しています。
K.H
私も新しい技術に関する知見や経験を活用していくことが、当社の未来に繋がると考えています。数か月前に当社技術研究所の社内見学会に参加した際、研究活動や技術開発の成果についてほとんど知らなかったことに気づきました。ロボットや新材料などは、今後土木作業所にも応用できそうな技術です。社内の他部署で進められている技術や成果を知らないのはもったいないと実感しました。
このような機会を増やし、各部署の業務やその成果、問題点などを取り入れ、アイデアを広げていけたら、それを実現することが可能だと感じています。
支援と成長のサイクルで、
30歳で作業所長を目指す。
K.H
若手にはどんなことを期待していますか?
M.M
今の若手社員はデジタルネイティブで、我々とは異なる新しい視点を持っています。その発想力を活かして、改善やイノベーションに取り組んでくれることを期待しています。まずは思っていることをどんどん発信してほしい。もちろん、ただ期待するだけでは始まらないので、今回のような座談会や意見交換会を積極的に実施していくつもりです。また、これから組織がより若い世代に移行する中で、30歳で作業所長を目指せる人材育成を進めていきたいと考えています。
お二人の目標は何ですか?
T.M
私の今後の目標は作業所長になることです。そのためには、まだ十分に取り組めていない原価管理についてもっと学び、スキルを伸ばしていきたいです。
K.H
「30歳までに作業所長」という話は若手にも浸透しているので、私もそこを目指しています。ただ、あと数年しかないという焦りも感じています。スキル面であれもこれも足りないと感じることもありますが、数年でどう成長していくかを日々考えています。若いうちから責任あるポジションを任せてもらえることは、とてもありがたいです。あとは少しずつ頑張っていきます!
M.M
焦る必要はないです。30歳になった瞬間から作業所長というわけではありません。30代前半の作業所長が数名いることが理想です。昔は現場の責任も裁量も大きく、作業所長がすべてという時代でしたが、今は会社が現場を支援する体制が整っているので、万能である必要はありません。例えば、発注者とのやり取りを見て問題がなければ、その後のキャリアでは作業所長としての役割をお願いすることも考えられます。ですので、焦らず自分のペースで成長していってほしいです。