RELEASE
使うだけでは終わらせない。建築に携わる者として森林を守り、育て、循環をつなぐ。
東急建設フォレストアクション構想リポート
使うだけでは終わらせない。建築に携わる者として森林を守り、育て、循環をつなぐ。
東急建設のフォレストアクション構想が、林業の未来に挑みます。
社内公募で集まった430以上のアイデアから一次選考を通った12チームの事業アイデアが発表された。
安井さん
私は長く木造建築に携わってきましたが、かつては余った木材を当たり前のように捨てていた時代がありました。その記憶は今も私の中に残っています。環境意識が高まるなかで建設業として山に恩返しができないか、そんな想いから生まれたのがフォレストアクション構想です。この構想は、2021年に社内の新規事業提案制度「ムーンショットコンテスト」に応募し、自ら企画・提案したものです。建設業が木を「使う」だけでなく「森林を守り、育てる」担い手になる。その循環の一端を私たちが担うべきではないか、と考えました。
事業の場に選んだのは東京都あきる野市の山林です。ドローンやGNSS測量による森林資源の可視化、所有者が細かく分散する小規模な山林を対象に集約し効率的な森林経営計画を立案、地権者と合意形成するなど、ゼネコンの知見を活かした「見えない山の見える化」に取り組んできました。この取り組みの本質は森林を持続可能に循環させるサイクルを再構築することにあります。木を切って終わりではなく、伐採・搬出・利用・植林・育成という一連の流れを継続可能なものにする。そのためには建設業として山側の課題にも正面から向き合う必要があると考えました。
今後は、こうして整備された森林空間を子どもたちの自然体験や防災学習のフィールドとして活用したり、山と都市をつなぐサプライチェーンを構築することも視野に入れています。駅前の都市再開発で地権者をまとめて計画を進めるように、山でも分散する所有者と向き合い、効率的で安全な林業のあり方を築いていく。ゼネコンとしての挑戦は、ようやく始まったばかりです。