PROJECT
木でつなぐ、2kmの輪
大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」がギネス世界記録「最大の木造建築物」として認定される。
大阪・関西万博の大屋根リングは、人々を「つなぎ、ひらく」円環として、木造を都市の公共空間へ押し上げる試みである。このリングは「多様でありながら、ひとつ」という会場デザイン理念を体現し、主動線として人の流れをつくりつつ、雨風や日差しを遮る滞留空間にもなる。さらに屋上(スカイウォーク)からは会場全体を見渡せ、外側には瀬戸内海の自然や夕景、大阪の街並みまで楽しめる「歩ける木のランドマーク」となっている。
構法面では、日本の神社仏閣で用いられてきた伝統的な貫(ぬき)接合と現代工法を組み合わせた構造を採用している。内径約615m/外径約675m、幅約30m、高さ約12m(外側約20m)で、全周は約2kmとされる。
使用木材は国産材約7割(スギ・ヒノキ)と外国産材約3割である。
東急建設は南東工区で、清水・東急・村本・青木あすなろ共同企業体として施工に参画した。超大規模木造建築の知見を、次の都市木造の設計・施工へ着実に還元し、標準解づくりにつなげていく考えである。