PROJECT
制約の多い駅空間で、木質化と素材循環を同時に織り込んだ青砥駅リニューアル。
京成電鉄 青砥駅空間に木質化と循環を
制約の多い駅空間で、木質化と素材循環を同時に織り込んだ青砥駅リニューアル。
施工を通じて見えた、公共空間に木質化を実装する勘所。
駅というインフラ空間でも、木質化は居心地と環境配慮を同時に伝える装置になり得る。火気・耐久・清掃性など制約が多い場所だからこそ、構造を木造化するのではなく、天井・壁面・展示什器といった触れて見える部位で木を効かせる発想が有効だ。青砥駅リニューアルでは展示・PRスペースや吸音天井に東京都多摩産材の間伐材を用い、無機質になりがちな通路に木の表情を差し込んだ。間伐材の活用は森林保全につながり、持続可能な木材利用を後押しする。さらに木を使うだけで終わらせず、解体木材を古材として再利用するなど、素材の循環を設計に組み込んでいる。加えて、使用済み制服を繊維リサイクルボードへ再生し、ベンチを製作する試みも実施。新材投入を抑えながら、利用者が日々触れる場所で循環を体感させる。同リニューアル工事は、木質化×循環の実装モデルであり、駅改修の標準解として横展開も期待できる。東急建設は、工事の施工を通じて、木の活用に循環という視点を重ね、公共空間に木質化の価値を実装する手触りを磨いている。