P&UA構法の意義
我々建設会社の主要ターゲットである中高層建物を木造で構築できる構法開発の成果を共同開発により短期間で得られたことは良かったと考えています。P&UA構法を用いて今までRC造やS造であった建物を木造で構築できるようになり、昨今の環境に配慮した建築への対応技術として社会に貢献できると考えます。(戸田建設様)
ゼネコン各社様とコンソーシアムを構成させていただく機会に恵まれて感謝申し上げます。2050年を目指した脱炭素社会の実現のため、中高層建築物への取り組みが喫緊のテーマと考えておりました。その中、汎用性の技術にて構成されるP&UA構法は、ルート3による構造設計を含め、多くの建物への活用と展開を期待しています。(東レ建設様)
地球環境問題への対応という社会的課題がある中で、我々ゼネコンが取り組める課題解決手段のひとつとして、建築物への木材利用があると思います。特に大規模建築物に木材を積極的に活用していくことが重要であり、本構法は、中高層建築物の木造化を可能とする構法として、重要な意義を有していると考えています。(西松建設様)
カーボンニュートラルを目指す中、建物の木造化はひとつの方向性であり、当社としては中高層集合住宅を木造化することで貢献したいと考えています。集合住宅だとある程度開口が大きくなるので、大断面集成材を用いたP&UA構法は非常に価値ある構法だと思っています。(長谷工コーポレーション様)
世の中の脱炭素社会の実現に向けた動きや施主のESG投資に対する関心の高まりを考えると、木造や木材利用による提案技術を揃えることは重要な課題です。特に木造建物の実績が少ない当社にとって、本構法が中大規模木造受注のための提案技術のひとつとして使えることは大きな意義があると考えています。(三井住友建設様)
写真中/東レ建設株式会社 設計技術部門 技術部長 篠原誠さん。
写真右/戸田建設株式会社 構造技術部 構造課 主管 竹中 啓之さん。
P&UA構法の活用方法
都市部などの中高層建物を環境に配慮した木造で構築しようとするニーズは非常に多いと考えています。そのようなニーズに対して、従来のRC造やS造だけではなく、P&UA構法を用いた木造建築も選択肢のひとつとして提案し、活用していきたいと考えています。(戸田建設様)
日本建築において、木造建築物は歴史的に根付いたものであります。また、居住空間を構成する素材としても親しみがあり、温もりや、癒しを与える性質を持ち合わせています。当社としては、人の生活に近い建物から導入され、中高層の共同住宅に展開され、日本スタイルになることを期待します。(東レ建設様)
現時点では、一方向ラーメン、一方向耐力壁の個別評定を取得していることもあり、戸境壁を有する共同住宅系の建物への活用が考えられると思います。今後、二方向ラーメンの開発が進展すれば、オフィスビルなどへの展開も可能になると考えられ、より幅広いニーズに対応できるものと想定しています。(西松建設様)
評定を取得したプランのようにP&UA構法ですべてを構成することも想定されますが、すべてを木造化することは、まだまだ建築費がかかります。したがって、RC造とのハイブリッドや免震構造とすることも想定しています。(長谷工コーポレーション様)
P&UA構法としてのひとつの確立した技術として提案や実施案件に採用することも可能であると考えていますが、例えば本構法の要素技術を独自木造構法などと組み合わせる展開や、木造構法の施工技術への展開など、それぞれの会社で特色のある構法になれば良いと考えています。(三井住友建設様)
写真中/三井住友建設株式会社 構造・免制震開発部長 德武茂隆さん。
写真右/株式会社長谷工コーポレーション 技術推進部門 技術研究所 建築構造研究室 室長 太田雄介さん。
P&UA構法に対して今後、期待していること
RC造や鉄骨造にスタンダードな構築方法があるように、P&UA構法が中高層木造建築のスタンダードな構築方法のひとつになるように発展していくことを期待します。その一翼を担っていけるように取り組んでいきたいと考えています。(戸田建設様)
今後とも市浦ハウジング様を核として、本コンソーシアムから広く業界に普及波及していくことを希望します。是非、実案件が積み重ねられ「(仮)P&UA構法協会」が設立され、一層の改良開発と普及が進められることを期待しています。各社様、今後ともよろしくお願いいたします。(東レ建設様)
本構法が幅広く活用されていくことに期待しています。多くの物件に本構法が採用され、実プロジェクトへの取り組みが進展する中で、より使いやすい構法へと発展していくことを期待しています。また、構造計算ルート3に対応可能な構法となっていることもあり、今後さらなる高層化を目指した技術開発についても期待しています。(西松建設様)
他の中大規模木造より一歩進んだP&UA構法でも、コストや施工性に課題があります。継続してこれらの課題解決をすることで、一段と木造化が進むのではと期待しています。また、この開発には木造に関係する様々な方・企業が参加していますので、情報を共有し、本構法に関わらず木造・木質化に取り組んでいけたらと期待しています。(長谷工コーポレーション様)
本構法の開発には設計事務所、大学、メーカー、ゼネコンなど建設に関わる多くの業種が参加し、様々な観点の意見が反映されています。各社単独ではなく、それぞれの取り組みを共有できると更に良いと思っています。また技術開発だけではなく、今後の設計や施工等を含めた幅広い繋がりを期待しています。(三井住友建設様)
皆様、有意義なご意見をありがとうございます。脱炭素社会の実現を目指す各社様は、木造建築に取り組む上で、P&UA構法の意義や可能性を共通認識として持っていると実感いたしました。木造建築を普及させたいという想いから当社も同様に考えています。
市場も技術も発展途上と思われる環境下において、これだけ多種多様な方々・企業が集まる共同開発は非常に有意義だと思います。今後も各社様と共に、さらなる技術開発を進めていけたらと期待しています。(東急建設)
