奈良の古寺から学ぶ木造建築の新たな価値

私が木造建築に興味を持ったのは大学時代を奈良で過ごした頃からです。歴史的な寺社仏閣に囲まれた環境で過ごす中で何百年もの間大切に扱われ、現在もなお使われ続けている木材の耐久性、木の香りや手触りの良さから伝わる心地よい温もりに魅力を感じています。近年、中規模木造建築の建設が日本各地で盛んに行われていますが、過密化する都市にこそ人の心に安らぎを与える木造建築が必要だと考えています。 現在、当社初の耐火木造とRCの混構造の物件の設計・工事監理を担当しています。法的観点や施工的な納まりなど日々学ぶことばかりですが、当社のVISIONを体現した環境建築となるよう、これからも精一杯取り組んでまいります。