素材の多様性と向き合う
木造建築は人の建築
木材をはじめとする自然素材は、ひとつひとつに個性があるため、設計する上でどのように性能を確保するか検討する必要があります。RC造やS造、新建材は、性能が既に担保されていますが、自然素材である木材は、材料の性質から捉えなおす必要があります。そのため、中規模木造の設計は、数値だけではなく、素材の多様性と向き合う設計であり、それはあたかも、人との付き合いのように、面倒くさく、また面白い点だと思っています。
木材をはじめとする自然素材は、ひとつひとつに個性があるため、設計する上でどのように性能を確保するか検討する必要があります。RC造やS造、新建材は、性能が既に担保されていますが、自然素材である木材は、材料の性質から捉えなおす必要があります。そのため、中規模木造の設計は、数値だけではなく、素材の多様性と向き合う設計であり、それはあたかも、人との付き合いのように、面倒くさく、また面白い点だと思っています。
東急建設に入社して以来、木造4階事務所の試設計に関わってきました。「木造で建てる」という社会的意義だけでなく、使い勝手がよく、いかに心地よい建築を実現できるか試行錯誤しました。中規模木造に求められる耐火性能や遮音性能を確保するために、最新の技術を用いるだけではなく、日本の伝統建築にヒントを得ながら、内部と外部の連続性を図り、自然通風や、自然採光を促すなど、これからの時代に必要な建築空間を提案しました。