木造ルネサンスが
起こっている

木材は耐火・耐久性の開発が進み、大規模建築物も建設できる最先端な建設材料となりました。鉄やコンクリートに代わり、木材で中大規模ビルを建てる木造ルネサンスが起きています。木材は樹木として成長するときCO2を吸収し、O2を排出させC(カーボン)を固定する脱炭素な材料です。カーボン『ゼロ』を実現するためにも、国内の森林資源を活用するためにも、中大規模木造建築への取り組みを推進していきたいと考えています。また、日本人の文化的アイデンティティには、木に温もりと安らぎを感じる心が根強くあり、建築物の木造化はますます需要の高まる技術だと考え、取組を強化していきます。

脱炭素社会の実現へ向け
木造化・木質化を加速

改正木促法が令和3年6月11日に成立し、公共建築物だけでなく民間建築物の木造化・木質化推進の法的整備が行われました。名称も「脱炭素社会の現実に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」となり、脱炭素と木造化・木質化への取り組みが合わさって加速し始めています。最近の取組案件としては、事務所ビルのガラスカーテンウォールに面して木柱を並べる、お客様の理解も得やすい木造化・木質化を行った外観デザインを、ZEB化と合わせて複数の案件で提案しています。また、コンクリート造や鉄骨造と木造との混構造による中高層建築物の提案や、オープンな技術のみを使用した耐火4階建て純木造事務所ビルの試設計など、木造化・木質化を積極的に行っています。