新・木造建築時代は
センスが問われる時代。

海外の木造先進国に続き、日本でも木造建築を見直す動きが活発になっています。しかし、そういった国々と日本の木造建築事情で大きく違う点のひとつが法規制。環境も歴史も異なるので当然ですが、私たち設計者にとっては乗り越えなければならないハードルです。法で定められた基準をクリアしながら、木造のよさである木の温もりを感じていただけるデザインを実現する。新しい木造建築時代は、設計者としてのセンスが問われる時代だと思います。

環境にも人にもやさしい木造建築を。

地球環境への配慮という側面がズームアップされることが多い木造建築ですが、人にもとても優しいんです。私が設計させていただいた木造の有料老人ホームでは、入居されている方が転倒してしまったときの怪我が明らかに少なくなったという嬉しいお言葉をいただいています。日本が直面している高齢化社会という課題に対するポジティブな解答が木造建築だと思います。明るい未来のために、これからも努力を重ねていきたいですね。