東急建設

PROJECT @OSAKA

H1O梅田茶屋町

働く環境を更新する木造オフィス
都市型ワークプレイスの新しいかたち

ヒューマンファーストという新しいオフィスの在り方を模索する野村不動産に、木造・木質化のいま、について伺った。

右/野村不動産株式会社 都市開発第一事業本部 建築部長 齊藤康洋さん。中央/同社 西日本支社 都市開発事業部 開発課 笹原千晶さん。左/同社 西日本支社 都市開発

バイオフィリックデザインから木造ハイブリッドへ

当社は、ヒューマンファーストをコンセプトに新しいオフィスビルの在り方を模索してきました。サステナブルオフィスビルロードマップを作成して、「環境配慮」と「ウェルネス」の2軸のキーワードのもとに商品開発を行っています。そうした流れのファーストステップとしてバイオフィリックデザインがあり、木質化したH1O(エイチワンオー/サービス付小規模オフィス)を2020年に4棟竣工させました。今年3月に竣工したH1O梅田茶屋町は、その次のステップに位置づけており、昨年竣工した青山、今年竣工の芝公園とともに、木造ハイブリッド構造で建設しています。これらの建物に対する「テナント評価」や「マーケット評価」の検証と、技術的な検証をしっかりと行い、将来のシリーズ化を視野に入れながら一歩一歩前進しています。(齊藤さん)

木材やグリーンを随所にデザインされたH1Oラウンジ。
構造材としての木が印象的なエントランスホール。生体認証システムを採用している。

サステナブルなオフィスビルを梅田茶屋町に創出する

H1O梅田茶屋町では、「時代の変化と多様なニーズに応える、サステナブルなオフィスビルの創出」を目指して、大きく4つの取り組みを進めてきました。一つ目は、木造ハイブリッド構造によるCO2の削減と固定化です。柱や梁の一部木造化により、建築時のCO2排出量約12.8tの削減と木材が成長段階で吸収するCO2量約24.5tの固定化を実現しています。この固定量は、計画地(約340㎡)と同等の広さの森が85年間吸収するCO2量と同等です。次に環境認証です。国際森林認証制度であるSGEC/PEFCプロジェクトCoC認証を取得しています。また、コロナ渦で計画していましたので、感染症対策として、抗ウイルス建材や全室自喚起可能サッシを採用しています。環境配慮や浸水対策も施しています。(新谷さん)

明るい自然光が降り注ぐ階段室。

時代の変化と多様なニーズに応える

一般的にオフィスの多くは、男性目線で計画されていますが、今回は、女性に配慮してレディースラウンジを用意しています。茶屋町はアパレルの女性が多く働いていますので、そうした立地的背景から女性向けに振り切りました。既に申込みいただいたテナントに、従業員が全員女性の企業様の入居があります。この方々は、女性専用のラウンジをご覧になって入居を決めていただきました。結果に繋がっています。トイレにも配慮して、一般の方が多く利用するラウンジフロアに関してはジェンダーレストイレを設けています。ジェンダーレスや女性向けは、トレンドにはなってきていますが、この規模の賃貸オフィスでの採用はかなり先進的だと思います。木質化した内装は、女性たちにも好評ですが、環境意識の高い外資系のスタートアップにも評価されています。(笹原さん)

一人で集中したいときや場所を変えて気分を変えたいときなど、多彩なシーンに合わせて利用できるレディースラウンジ。
H1O梅田茶屋町の外観。

H1O梅田茶屋町

サイズ
約4.4m×6.9m(約2.2m×6.9mの15㎡ユニット×2)の約30㎡※災害救助法の基本面積
高さ
約2.9m(居室内約2.3m)
付帯設備
トイレ、ユニットバス、キッチン、洗面、空調
性能
一般的な木造住宅と同等