投資家の皆さまへ
当社グループの2024年3月期の業績は、売上高2,856億円、営業利益81億円、経常利益97億円、親会社株主に帰属する当期純利益72億円となりました。手持工事が順調に進捗し、売上高は前期とほぼ同水準、利益は国内建設事業の採算改善により前期を上回る結果となりました。
当社を取り巻く事業環境は、官公庁・民間さまざまな分野の建設需要が堅調である一方、技能労働者の減少、原材料価格の高止まり、そして2024年4月に施行された建設業における時間外労働の上限規制など、喫緊の課題に直面しています。
こうした環境下、当社グループでは、2021年から、2030年のビジョン達成に向けた10ヵ年の「長期経営計画”To zero, from zero.”」に取り組んでおります。この計画では、毎年の事業環境に柔軟に対応するため計画をローリングしています。
2024年5月に公表したローリングでは、特に人的資本投資を強化し、建設業界の厳しい事業環境変化に適応することを重視しました。この結果、今後3年間の利益水準は当初の計画を下回る見通しですが、これにより強固な人的基盤を築き2030年度の目標達成を確実に目指してまいります。
当社の企業理念である「安心で快適な生活環境づくりを通じて一人ひとりの夢を実現する」ことで、社会的価値と経済的価値の両立を図り、持続的な成長と企業価値向上に引き続き取り組んでまいります。
今後とも、皆さま方のより一層のご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。