マイスターとして建設業界に貢献する
1984年生まれ。鳶工という仕事は、人のためを思ってする職業。
職長、職長会会長という立場になって、より強く実感するようになったのも、「人」の存在。
人がいてこそ現場が成り立ち、業界が続いていく。より広い視点で現場を見る、マイスターとしての考えを伺いました。

question.01
建設業界に入ったきっかけ
業界にもさまざまな職種があり、ほかの職業は施主がいて、施主のために仕事をする立場ですが、私たちはほかの職人さんのために足場をかける立場なんです。
人のためを考えながら、ものづくりをするということに魅力を感じて入社しましたが、気がつけば20年経っていました。「鳶工って、現場の要になる仕事だ」と誇りに思いながら続けています。


question.02
鳶工ってどんな仕事?
現場の建物の骨組みや、さまざまな職人さんが作業するための足場をつくる仕事です。現場がスタートする前には、安全面から一般の方が入れないようパネルなどで "仮囲い" をつくります。完工時には、その仮囲いを撤収する作業で終わるので、最初から最後まで現場にいますね。
また、足場は一度つくれば終わりということではなく、「盛り替え作業」といって現場に入る職人さんごとに何度も足場を組み替えることが普通です。すべての職人さんがいかに仕事をしやすいかを考える職業ともいえますね。

question.03
建設業界を目指す若者へ
天候に左右されやすい職業で、その大変さを日々感じることもありますが、それをクリアして完成したものを見た時には何にも変えがたい達成感を味わうことができます。現場のみんなでひとつのものをつくるということの喜びや、「俺が作った」といえることのうれしさは、みなさんにもぜひ感じていただきたいです。
ものをつくることが好きという方は、特にやりがいを感じられるのではないでしょうか。


question.04
鳶工の楽しさ、
やりがいは?
現在、現場のトップの立場として職長会の会長を務めています。
現場におけるすべての権限が自分にあるからこそ、自分の担当する現場にまた来てもらえるような雰囲気づくりを心がけています。
仕事のやり方は十人十色で、ゴールは同じでも進め方は人それぞれ。だからこそ、自分の経験だけで現場を動かすのではなく、以前お世話になった大先輩から、はじめて会う若手の職人まで、あらゆる人の意見を取り入れながら柔軟に考えられるように意識しています。そうやって現場が大成功したときには、この上ないやりがいを感じられますね。

question.05
仕事の大変さは?
いま担当している物流倉庫は、東京ドーム約7.5個分の広さがあります。広い分、働く職人の数も5~600名と多いのですが、その職人一人ひとりが気持ちよく働くことができるよう考えるのは大変だと感じますね。特に、若手への対応や教育については、昔と同じやり方では通用しない。いま建設業界には若手が少ないので、次の世代を育てていくということは自分のミッションだと思っています。はじめて会う人でも話しかけてもらいやすいよう、普段からコミュニケーションを取るよう意識していますね。

question.06
一日の仕事の流れ
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08:00
朝礼
現場仕事
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10:00
機械関係の打合せ
誰が何時にどのクレーンを使うかを調整する
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11:00
現場作業
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12:00
お昼休憩
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13:00
現場全体の工程打合せ
全職長、現場監督との打合せ
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13:30
現場監督と打合せ
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15:00
30分休憩
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17:00
現場
事務作業を終え次第退社

question.07
休日の過ごし方
休日は趣味や家族との時間にあてており、バイクいじりをすることもあれば、家族とキャンプに出掛けることもあります。
そうして楽しんだり、リフレッシュをしたうえで、仕事に臨むようにしています。







